最後から読むショートショート、星のやさしさ

私はたまに、物語を最後から最初に向かって読みます。

未来から過去へ向かう時系列になります。

このオチの原因は? その原因のもとの出来事は? なるほど、それで、こういう題名か。では、最初から読んでみよう。

と、読みます。

その順番で、並び替えてみたので、試しに読んでみてください。



星のやさしさ(逆バージョン)


それ以来、星はやさしく光るのです。

良かった良かった。

夜空はゆっくりと回り、星さんはもとの家に帰れたそうです。

そこで、私は星を掬い上げて、夜空に渡しました。

「はい、すこし道に迷いました」

「星さん、星さん。ふるえていますよ、大丈夫ですか」

すぐに見つけられました。

星の明かりは周囲をやさしく照らしたので、

けれども、かくれんぼは苦手なのでしょう。

その星はふるえていて、電柱のかげにかくれようとしていました。

夜に歩いていたら、星を見つけました。

星のやさしさ







星のやさしさ

夜に歩いていたら、星を見つけました。

その星はふるえていて、電柱のかげにかくれようとしていました。

けれども、かくれんぼは苦手なのでしょう。

星の明かりは周囲をやさしく照らしたので、すぐに見つけられました。

「星さん、星さん。ふるえていますよ、大丈夫ですか」

「はい、すこし道に迷いました」

そこで、私は星を掬い上げて、夜空に渡しました。

夜空はゆっくりと回り、星さんはもとの家に帰れたそうです。

良かった良かった。

それ以来、星はやさしく光るのです。




最後から読むと、すっと頭に入りやすい、ような気がするときもあります。

もちろん、本当に読みたいときは、最初から、順に読んでます。

ものは試しで読んでみることもあります、という、お話でした。

どうもありがとうございました。

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