近すぎる

私の右足が、君の左足をふんだ。

「ごめんね!」

と言うと、

「いつものことだよ」

と君は言った。


少し距離を置いて、しばらく歩くとまた足をふんでしまった。

「ごめんね!」

「三回目!」

どうしても近づきすぎてしまう。

冬の散歩道のこと。



いただいたサポートは、本を買うことに使っていました。もっとよい作品を創りたいです。 ありがとうございます。