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「アメリカで働く」ことの実態

アメリカで働くには、大きく分けて、2つの大きな大きな壁がある。

1、ビザの壁

2、英語の壁

いくら優秀でも、何十万もかかって自分の為にビザ出してまで雇ってくれる企業、もしくは、超優秀な弁護士に出会わない限り、アメリカでは働けない。他にトリッキーな方法としては、アメリカ人と結婚してグリーンカードをゲットするか、グリーンカード抽選で当たるか、それしかない。しかも、トランプになって、一番メジャーな働くビザ、H1Bは、かなり取得が難しくなっていて、どの企業も今は超渋っている。

と、ここまでは、アメリカの米系企業で働く話。競争相手はアメリカ人になるので、ビザという大きな足かせがある外国人が働く難しさは想像に難くない。

しかし、アメリカには、(少なくとも、私がいるニューヨークでは)「日系企業」というウルトラCがある。これ、米系企業で働くよりも、かなりハードルが下がる。アメリカで、自分の分野と同じ日本語が喋れる人が何人いるかというと、かなり競争率は低い。企業も、希少人材としてビザを出してくれる。駐在員も含め、「アメリカで働いてる」日本人の8割はこれに当たると思う。「アメリカ(にある日系企業で、日本人の同僚と、日本語で、日本のカルチャーの中)で働いている」のである。

今まで働いてきた、米系3つ、私以外、ひとりも日本人はいなかった。今まで働いてきた日系2つ、全員日本人だった。これが現実。

今の会社は、英系中規模ファイナンシャル系コンサル会社のデザイン部門で、約50人中、外国人は、中国人4人、フランス人2人、イギリス人2人、日本人私ひとり、あとは全員アメリカ人。モーガンスタンリー、シティバンク、UBS等々ファイナンシャル系のクライアントなら何でもありだけど、クライアントにすら日系企業はいない。一方、日系企業の時は、全て、日系のクライアント、日系のベンダーだった。これが、「海外で働いている」大抵の日本人の実態であると思う。

(続く)



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