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刊行後には書店をまわります

こんにちは、大橋しんです。アレクサンダーテクニーク教師そして理学療法士として人の体と心をふんわりさせる仕事をしています。

一作目同様、新刊が発売されたら書店をまわっています。今日も行ってきました。

前作のときに書店をハシゴするルートができていたので、2日間で14店舗と阪神間の大型書店をほぼまわりきりました。ガチで営業マンですね。

しかしいろいろな方面で「自分で売り込みにいくなんてみっともないですよ」なんて言われたりします。

でも僕は、デビューまえに出版の事を調べていたときに気付いた事がありました。

自分で売らなかった人たちの本は本当に売れなかったし、自分で売ろうと動いた人だけが売れていたのです。

人任せにしない。自分が出版したときは、絶対に自分の足を使って売りにまわろう、書店に頭を下げてお願いに行こう、と決めていました。

なぜか、そういう事って足跡に残るんです。そして人はその違いをなんとなしに気付く。だから僕は腹を決めて書店まわりをします。

やり方や注意点は担当編集者さんに教わった事と、自分でやって気付いた事がありますが、今の所実際にどうしているかここで紹介してみますね。

まず、発売されてから行きます。発売前には行きません。情報が売場の担当さんに入ってない可能性があるからです。

で、発売日には行かず次の日から行きます。発売日にはまだバックヤードにあったりして、取りにいったり確かめに行かなければならず、迷惑をかけるかもしれないから。

そして、平日の11時から昼を抜いて3時ごろまでに終える。混んでいない時を選びます。もちろん、お仕事の邪魔をしないため。

10時とか開店時間はとても忙しそうなので、きっと声を掛けられるのは嫌だと思うので避けます。

そして12時から13時半くらいまで交代で休憩をするらしく、担当さんがいない時が結構あります。なのでその時間帯は僕も昼休憩をします。

持ち物。名刺とPOPです。名刺の裏には著書を載せておいて、どの本の著者なのかすぐに分かるようにしています。

POPは出版社が作ったものが送られてきます。それを「もしよかったら、ですが、お使いください」と遠慮がちにお渡しします。

声かけに関して。アポイントメントは取りません。時間指定されると業務に差し支えると聞いているからです。

誰に声をかけるか。自分の本が置いてある棚の近くで作業している定員さんが忙しそうでない事を確認してから声をかけます。

もし担当が違っていても呼んでもらえますが、事前に名札の担当ジャンルを確認してできるだけ担当者に当たるようにします。やはり手間をかけさせないように。

担当さんに巡り会えたら、挨拶とお礼、POPを手渡し、分かっている範囲の広告掲載日を伝えます。

そしてよろしくお願いします!と頭を下げて速やかに去るまで1分以内にすべてを終えるようにしています。

こうやって書店をまわるまで知りませんでしたが、書店の店員さんは思いの外忙しいようです。

なんせ迷惑をかけず、そして先方にメリットがあるように情報提供します。

広告の日程を事前に伝えるのはどうやら喜ばれるようで、もっとも耳を傾けられます。

実際の方法としては以上ですが、書店の店員さんってどこへ行っても物腰が柔らかくて営業なんてしたこともない僕には本当にありがたいのです。

そういえば本好きの人って押し並べて柔和で慎ましい…きっとそんな人たちが集まって働いているからでしょう(そうでない人ももちろんいるとは思うけど)。

書店まわりは効果的かどうか、ですけど、勝手な印象ですが「わざわざ来てくれた!」みたいなリアクションをされる事も多いし、情が湧いてちょっと目立つところに置いてくれたり、引き下げるのをためらったり…。

気分的なレベルででしょうけど、きっとするとしないとでは結果は大違いだと信じてまわっています。

という事で、書店まわりについて書いてみました。今日もよい一日を。



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