ニガテな人と簡単に共存する方法
こんにちは!大橋しんです。アレクサンダーテクニーク教師そして理学療法士として人の体と心をふんわりさせる仕事をしています。
今日のレッスンで、ニガテな人と接するにはどうしたらいいか、についてクライアントさんにお話ししたので、こちらでも共有したいと思います。
人って世代が違ったり価値観が違ったりでニガテな人って、望まなくても存在しちゃうものですよね。
だから会うと緊張してしまうし、会う前からユウウツになって体も重く感じてしまう。
そう、会う前、ですよ!決して相手があなたに実際に危害を加えているわけではないのに、勝手に反応してるってことです。
だからそれをやめればいい?それが難しいんだっていうの!
分かってますって。具体的な方法をお話ししますね。
方法は二つ。ひとつは「ミラーリング」、もうひとつは「好奇心で見る」です。順番に見ていきましょう。
アレクサンダーテクニークは、自分の体がコントロールされていないとき緊張しちゃうから、自分の体に気付くよう練習するんだよ、というものです。
しかし実際にシチュエーションの中にいるときはそうするのは難しいものです。
会話中や演奏中に自分の呼吸を思い出すって、言うは簡単、実際は後になって「できなかった!」て…そんなことあるある。
そう、難しい理由がちゃんとあるんです。
緊張している人を見て「深呼吸すると楽になるのにな…」と思った瞬間、自分が深呼吸しちゃう…そんな経験ありませんか?
注意を向ける、この注意ってベクトル、方向がちゃんとあるんです。
相手と対面しているときは、自分の外へ注意のベクトルがあるから、自分には向きにくくなる。
視線と似たように、ベクトルって定まりやすいのです。そんなものです。仕方がない。
そういう性質があるのなら、それを使えばいい…!外側に注意が向いているのなら、例えば相手が呼吸していることに気付けばいいのです。
すると、相手が呼吸していることに気付いたのをきっかけに、自分が呼吸をしていることに簡単に気付くことができる。
注意のベクトルを逆にすることが難しいだけなんです。それさえ分かれば、相手の足が同じ地面についていることも、相手の頭が同じ屋根の下にあることもどんどん気付ける。
相手を使って、結局自分の体の気付きを取り戻すことができるのです。
これはカウンセリングの「ミラーリング」をアレクサンダーテクニークに応用したもの、とも言えます。
ミラーリングとは相手の動作を真似て、それが自分にどんな気持ちの変化をもたらすか観察して、相手の気持ちを推察する技法です。
それを、気付きのレベルでしてしまおう、というのがひとつ目の提案でした!
そして、おススメふたつ目の方法は…。
私たちは小さな子供が「なんとなく具合が悪そう」だったりすると、「なにが起きてるのかな?」ていう目で見ますよね。
心配じゃなくて、好奇心主体の。
その気持ちのときの目で、ニガテな相手を見るのです!
えっ…失礼?
いやいや決して相手を見下したりバカにするわけではありませんよ!
そのまなざしの質を利用するんです。子供の異変を見るために、いたわりから来る好奇心を持つでしょう?
子供は不調を言葉で的確に訴えられないものです。その代わり体の動きや態度でそれを表します。
それは言語表現ではないので、こちらの想像に委ねられます。相手から委ねられているのだから、包み込むのがこちらの「できること」なのです。
それがあなたにできることならやればいい。そうやって今までニガテだった人を包んでみて(見て)ください。
とっても楽になりますから、ぜひ試してみてくださいね〜。
それでは、今日はこのくらいにします!
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