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「常に何か変わっていく、可変的な場」 あいだす滞在者レポートNo.3

あいだすでは昨年、
ここで積極的に活動してくれる人を探そうと、1週間以上滞在してくれる人を募集しました。
そして、それぞれいろんな問いや興味を持ちあいだすに滞在してくれたので、レポートをお願いしました。

1人づつ紹介していきたいと思います!

*どんな目的で来てもらったのか
あいだす滞在者は、マツダ財団の助成金を受け、まずは運営メンバーの私たち以外にここで活動している人を増やす目的ではじめました。
また人が活動していることが、人を呼ぶと考え、まずはできたばかりのこの場所に人がいる状態をつくることにしました。
あいだすのsnsをつかい、滞在者を募集しました。

第3弾は、茨城県から参加し、つい先月も来島してくれたさやさんです。

ー 普段はどんなことに興味がありますか?

茨城県に住む大学院生。学校では建築デザイン・環境デザインを専攻に勉強しています。制作活動をする人の拠点、暮らし方に興味があります。

ー あいだすにはどんなことを期待してきたのでしょうか?

自分に島暮らしがなかった分、これまでに味わったことがない非日常を体験できるのではないかと期待していました。
また、あいだすの「あるものからはじまる」というコンセプトを、普段から意識していて、自分はあいだすで何を生み出せるのだろうと自分自身に期待をしていた部分もありました。


ー 滞在中は何をして、どんなことを感じたり考えていましたか?

始めはどんな非日常なことができるのだろうと思っていたのですが、自分がしていたことというのは、流れに身を任せて島の人と暮らしをともにしていたことでした。
散歩したり、島の子どもと遊んだり、近所の人と一緒に畑をつくった
り、あいだすに集まる人とご飯を作ったりしました。

地域の人と畑をつくる


久比で出会った人たちは自分の暮らしに対する興味を持ち、心地良くなる方法や面白く感じる方法を試行錯誤していた姿が印象的でした。
そのような人と生活する中で、自分も以前より生活の中で見失っていた局所を拡大する変化を感じました。

自分の暮らしに、前より興味が湧き、その上で生きることって暮らすことでいいのかなと思いました。

急に海が見たくなって自転車を走らせたり、畑で野菜がたくさん取れたからご近所でお裾分けをしたり、寒くなってきて星が見えるようになったと空を見上げたりとか、暮らしとはそういったシンプルな出来事を紡いでいくこ
とで良かったんだ
なと久比での滞在を通して感じることができました。

久比から出て自然農を体験


ー あいだすはどんな場所だと思いますか?

新しい風を吹き込む場所。島という土着性のある地域の中で、常に何か変わっていく可変的な場所があるのは面白いと感じました。

二拠点暮らしや、農と暮らしていく生活をより前向きに考えるきっかけとなる場所だと思います。
また、久比は古いものの中に新しさを感じる余白がまだまだたくさんある場所だと個人的に感じました
一度きりではなく、また来た時にどのような発見があるのだろうと、次回の期待を心に残す場所でもありました。

以上です。

全然関係ないですが、さやさんの声はびっくりするほど小さいのです。
でもそれによって耳を傾けてなんとか聞きたいと思わせてくれます。
学校や会社ではとにかく声を張ることを要求されがちですが、
周りが聞こうと思えばそれでも良いんだなと、そんなことを教えてもらった気がします。
これからもそのままでいてほしいです。

photo by Rikuo Fukuzaki

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