はじめてカメラ・写真に興味を持った、その瞬間。

先日、人生で初めて写真を撮ることに興味を持った。
きっかけはふとしたことで、iPhoneに関する記事を読んでいたときにスマホのカメラが進化していることが気になり、iPhoneのカメラを生かしてうまく写真を撮る方法を調べたこと。
これまで私にとって写真とは、その場の状況をそのまま記録する道具でしかなかった。でもそんな考え方が大きく変わり、写真の撮り方がほんの少しだけ広がった。
何かに興味を持つ、その瞬間を、文字でまとめてみた。

あえて背景をぼかす写真の撮り方の存在を知って

写真とは何か。
私にとっては、その場の状況をそのまま記録する道具だった。その場の状況が写ればいいし、今の状況が他の人に伝えられればそれでいい。だから全てのものが写っているか、状況がわかるか、ということは気にしたことはあったけど細かなところを気にしたことはなかった。相当写真がボケない限りピントだってどうでも良かった。

でも、iPhoneで写真を撮る方法を調べていると、
あえて背景をぼかす写真の撮り方を解説していた。
とりあえず試してみた。たしかにやり方次第では(すごく下手だけど)背景がボケる。すごく手前にピントを合わせれば、遠くの背景はぼやける。
人の目と同じだ。ピントを近くに合わせれば遠くのものはぼやける。

それですごく当たり前なことに気づいた。
自分が今見ている景色の見え方は工夫次第で写真でも再現できる。

しばらくして、こうも思うようになった。
工夫次第で、自分が目の前の景色から感じていることを写真の中に残せるのではないか?

ちょっとだけ挑戦してみて

花壇に、ブルーベリーの木がある。
冬なので葉が落ちていて、つぼみがほんの少しだけ膨らみはじめている。
折角なので、この景色の写真を撮ろうと思った。
ただ写真を撮る。でもそれではつぼみが膨らんでいることが写真からはわからない。
所詮初心者だし、iPhoneなのでできることは少ないけど、色々と工夫をしてみた。
それでもうまくいかない。
そこで、ちょっと調べてみた。

写真には構図という概念があるらしい。
額縁の構図というものがあるらしく、写真の中にあえて額縁になるようなものを配置することで額縁に見立てたものの内側を際立たせる。
これって、まさに、自分が見ているものと同じものに写真を見た人が注目するための技術だ。私にはそう感じた。
まあ、そんなうまく写真を撮ることはできないけど。

写真の奥深さに少しだけ触れて

写真にちょっとだけ興味を持ってみた。
自分のやりたい表現があるけど、まったくうまく出来ない。
きっとだからみんな技術を磨くし、機材を買うのだろう。
そう考えると、みんなすごい人たちだ。
はじめて写真に興味をもってみると、どんなものを理想の写真だと思えばよいのかもわからないし、理想と現状の違いが何なのかもわからない。
そんな中、たくさんの写真愛好家はそれぞれの理想を持っていて、それぞれ磨くべき技術、使うべき道具を分かっている。それは本当に凄いことだ。

何かに興味を持つ、その瞬間を

何かに興味を持つ。その瞬間と出会うことはそんなにない。
最後に、今回の興味を持つ瞬間の経験を振り返り、何か教訓がないか探してみようと思う。
私が写真に興味を持ったのは、”自分が景色を見て感じていることを写真の中に残してみたい”という理想がふと浮かんだからだった。
では、私のような大学院生の研究に興味を持ってもらうにはどうしたら良いのだろうか。今回の経験から考えると、自分の経験とカメラという道具の共通点を実感できたように、研究と普段の生活の類似点を提示することが大事なのだろうか?それとも日常生活でやっていることと同じことをカメラでもやってみよう、という発想が良かったのだろうか?
もう一度、自分の研究紹介の仕方を考えてみたい。

最後までお読みいただきありがとうございます。私たち大学院生にとっては、多くの人に実情を知ってもらうことがなによりの支援になります。普段の会話やSNSで大学院生について話題にしていただけると大変ありがたいです。