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『板橋区専門ブロガー』時代を思い出して、息子に「板橋的に正しいクリスマス」を教えこんでやった 前編

息子の誕生を期に、生まれ育った板橋を出たのが今から約8年前のこと。忘れもしない2014年の冬のことじゃった。

それまでは「板橋専門ブロガー」を名乗って、主に板橋区内の飲み歩き情報ばかり更新していたのだが、そんなハッタリが効いたのか、板橋区公式の観光案内本の執筆を任せていただけるまでに。

これほどまでに板橋を愛し板橋に愛されていた(自称)アタクシが、まさか墨田区民になる日が来るなんて思いもよらなかった。


前置きが長くなりましたが、板橋時代はかなり狂ったクリスマスを送っていたのに、墨田区に引っ越してからは(子供がいるからという理由はあったものの)かなりおとなしい聖夜になってしまっているなと。これじゃイカンと。まだまだ老いる訳にはいかないんだと。

そう自分を鼓舞するために、息子に「板橋っ子的に正しいクリスマスイブ」がどんなもんか叩き込んでやろうじゃないかと思い至った次第でござる。


という訳で、2022年のクリスマスイブ、まず向かったのはこちら。古参大山民が愛してやまない大衆割烹のお店『神谷』さん。

外観から中々のレトロコンテンツだと伝わったと思うが、中に入るともっとガチレトロ。昨今流行っている「そういうデザインで作ったエセレトロ」とは訳が違う。


なんせ暖房がコレである。ちなみにこのヤカンで温めているお湯で、セルフサービスで焼酎をお湯割りにできるスグレモノ。

ところがねえ、大山民に愛された神谷さん、建物の建て替えのために閉店なんですよ……。という訳で、この記事がアップされる頃には、もう存在しないお店なんでございます……。

そう、この大好きだった神谷を看取るために、「今年のクリスマスは大山で」となったのである。


そんな愛する神谷さんは閉店が間近に迫っているからといって特別何かをする訳でもなく、至って通常営業。お魚中心なのに5~700円の間で抑えてくれているのが有り難い。さすが大衆割烹。

だが、冬場はふぐちりや寄せ鍋もあるので悩むところ。
単品攻めで行くか、鍋で温まるか……。

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元芸能記者、元AV監督などなど流浪の人生を送るフリーライター荒井禎雄が、時事ネタ・地域批評・グルメなど様々なジャンルの記事を書いています。…

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