最寄り駅のない "碁盤の目" のど真ん中にあるお蕎麦屋さん(江戸二八そば 寿々喜屋/墨田区石原/蕎麦)
先日アップした日暮里の記事と似たような導入になってしまうが、オラが街・墨田区南部にも、名銭湯の固まっているエリアがある。
まず2014年に押上の大黒湯が巨大な露天風呂や炭酸泉などを設えてリニューアル。続いて2015年には石原の御谷湯がモダンかつオサレなデザイナーズ銭湯の決定版のような内装にリニューアル。
この2つは優劣つけ難く、共に大きな評判を呼んでおり、特に週末などは絶望的な混雑をしている大人気銭湯だ。
御谷湯はサウナこそないものの、天然温泉を使った様々な温度帯のお風呂が楽しめ、そうかと思うと下町名物の熱湯もあり、銭湯料金で入るのが申し訳なくなるようなクオリティ。
余談だが、ウチの息子は3歳くらいの頃に御谷湯のお湯を気に入ってついつい長風呂してしまい、湯当たりして脱衣所で嘔吐してぶっ倒れるという大事故を起こしてくださった。
それ以来、息子は相変わらず銭湯自体は大好きなのに、御谷湯にはトラウマがあるようで、誘っても絶対に一緒に行ってくれない。お父さんはとても悲しい。
本人いわく「あの時は本当にしんじゃうって思ったのよ!」だそうだが、息子よ、どう考えても御谷湯は何も悪くないと思うぞ……。
さて、相変わらず前置きが長くなったが、今回ご紹介いたしますのは、そんな名銭湯・御谷湯のすぐ近く。墨田区南部名物の道路が碁盤の目のようになっているエリアのど真ん中に位置するこのお蕎麦屋さん。
余計な事を言うとこの辺りには最寄り駅が全然なく、総武線・大江戸線の両国駅からも、錦糸町駅からも、地下鉄の本所吾妻橋駅からも、どこから歩いてもかかる時間は似たようなものという中々の陸の孤島である。
碁盤の目で陸の孤島って、土地勘のない人間にとって最も嫌な造りだと思うが、唯一の救いは蔵前橋通り沿いにあるという事だろうか。迷ったら蔵前橋通りを歩けばいつか辿り着く。
ちなみにこの一帯がどうして碁盤の目になっているかと言うと、江戸の昔から何かというと大規模火災が起きて一面焼け野原になって来たからである。
なんたってお相撲興行の発祥の地である両国の回向院(そもそもの国技館があった場所としても有名)など、江戸の大火で亡くなった身元不明のホトケさんを供養するために作られたお寺なのだから、良くも悪くも縁の深さを感じさせる。
話が脱線しまくりなので閑話休題
ちなみにこの子は蕎麦屋の入口にいた亀
皆様からの金銭サポートがあると、子育てに追われる哀れなオッサンの生活がいくらか楽になると思わせておいて、息子の玩具やお菓子や遊園地代で殆ど溶けます。