エリカ様の逮捕が安部うんぬんと無関係である理由
警察と半グレ
twitterのTLであまりにも陰謀論を唱えるヤツが目に付いてイラっとしたので、あえて記事にさせていただく。
何の事かと言えば、タイトルにあるようにエリカ様の逮捕に関してだ。
単に「長年に渡って麻薬を愛用してたジャンキーが遂にとっ捕まった」というだけの話なのだが、安倍憎しで知性を失くしてしまった皆さんは、これが安倍政権と、それに忖度する警察の陰謀に見えてしまうようだ。
だが、他ならともかくこの件をそうした陰謀の道具として使う事は非常に考え難い。「絶対に無い」と強く断言してもいいほどである。
なぜか。
この事案は「麻薬と半グレ」という、警察の威信を賭けたテーマのひとつである。六本木フラワー事件の前後で盛大にヤラかし、根本的な解決からかけ離れた展開にしてしまった警察にとって、半グレ相手には本気にならざるを得ない背景がある。
あの六本木騒動の頃は、警察は不良グループを舐め過ぎており、適切な捜査を行ったとは言い難い状況だった。また「わからないが故に」中途半端なところで手打ちにしてしまい、半グレ連中が持っていた薬物や芸能人や広告業界など、様々な人脈・影響力の解明が頓挫してしまった。そもそも実行犯は未だ逃亡中であり、その一点だけでも警察からすればいい恥さらしだ。
今回のエリカ様の事件には、間接的にではあるけれども、そうした警察の過去のヤラかしと、その清算といったテーマも隠れていると見ねばならない。
よって、安倍がどうしようと警察にとっては二の次であり、自分達のプライドと意地を最優先するに決まっている。
麻薬捜査の難しさ
次に、麻薬捜査の難しさについても注目すべきだろう。麻薬捜査とは、通常は平気で何年もかけて内偵し、友人関係から仕入れルートから探りを入れ、さらに「絶対にこのタイミングならブツがある!」と確証が持てた時にズドンと取り押さえに行く。
芸能人の麻薬汚染といえば、ヤクザも半グレもその先の海外マフィアも視野に入ってくるし、時間も金も人も注ぎ込んだ一大捜査劇になっても何ら不思議ではない。
エリカ様の話で言えば、彼女と麻薬、彼女と半グレという情報が表面化してから、もうかれこれ10年近く経っている。その間に警察が何もしていなかった訳がない。ず~~っと捜査を続けて、ある意味でエリカ様が用済みになったからとっ捕まえたのだと推測できる。
ついでに現状を解説しておくと、現在の日本は毎年毎年覚せい剤の押収量が1tを超えるというトンデモない状況にあり、もう数年はこの規模が続いている。つい先日も、タイ政府が覚せい剤やMDMAなど末端価格にして700億円分(140t)を処分したと報じられたばかりで、他にもタイからの密輸に失敗して捕まったなんてニュースは吐いて捨てるほどある。しかも気のせいか一々「量が多い」のだ。
こんな海外ルートまで含めて重大な危機にあると言っていい状況で、なぜ安部がどうしたなんてクソどうでもいい話を優先しなければならないのか。もし本気でそう思い込んでいるならば、早いところ心療内科にでも行けよと言いたい。
麻薬捜査なんてブツを押さえる事に失敗したら、尿検査で陽性になった程度では大した罪に問えないし、そんな中途半端なやり方をして騒ぎにしてしまっては、肝心の売人やルートが逃げ散ってしまう。そんな愚を警察が犯す訳がないだろ。
極端に言ってしまえば、安倍が生きようと死のうと麻薬捜査には何も影響がなく、それよりも今から踏み込もうとしている場所に「ブツがあるか否か」だけが重要なのだ。
さらに付け加えておくならば、今回動いたのは清原なんかの時と同じ5課だが、この組対と麻取の壮絶な手柄争いというお話もある。そっちの面だけで考えてみたって、安倍を優先するなんてある訳がない。
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