【羽田空港・航空機衝突事故】 しゃしゃり出るだけでなく情報漏洩までぶちかます警察の愚かさ
警察から続々と小出しに漏れてくる情報
被災地支援に向かう途中だった海保機が着陸して来た航空機と衝突した事故について、先日はマスコミの酷さについて書かせていただいた。
しかし、この事故については「本当に酷い」のはマスコミだけではなかった。なんと、専門家の事故調査を否定するかのように警察が捜査に乗り出し、警察主導で話が進んでしまっているのだ。
それがどうしてマズイのかについては後述するが、この「警察主導で」という形が最悪の形で表面化(というか具現化?)しているのである。
たとえばこのような、海保機で唯一生き残った機長の言葉が日々小出しに小出しにマスコミから報じられて来る。別の記事では、機長は自分ひとり生き残ってしまったこと、また同乗した隊員が亡くなってしまったこと、民間機の乗員乗客に多大な迷惑をかけてしまったことなどに対して、申し訳ないと言うばかりなのだとか。
こうした情報が通常の事件・事故と同じように、警察→マスコミ→世間へと伝わることで、機長ひとりを磔にしたリンチが始まっているのだ。
また警察とマスコミのチームワークによってもたらされる情報には、このような「今その話が必要か?」と感じる情報もある。海保機の乗員の名前を全て晒した上で、詳細な死因を教えてくださっているのだ。
ちなみに "全身挫滅" というのは、瞬時に大きな圧力がかかって、いわゆる「ぶちゅ」っとなってしまったという意味である。これをこんな状況で警察が外部に漏らす意味ってなんだよ?
果には交信記録までマスコミに漏れており、正月特番を潰されたマスコミにとっては美味しいエサが盛りだくさんとなっている。
だが、こうした展開になってしまうことが目に見えているからこそ、航空機事故の現場など特殊な場所には「絶対に警察を入れてはいけない」のである。
単純に言うと、警察の捜査というのは、犯人・犯罪者を生み出すことを目的としている。しかし今回のような航空機事故で最もやってはいけないことがまさに "それ" なのだ。
これについては業界団体が即座に発した抗議文を読めば理解が早いはず。
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