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[イタリアンもあるで!] 滝野川の老舗酒場に20年ぶりの突撃(松月/北区滝野川/大衆酒場)


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JR板橋駅のすぐ近く、北区側の旧中山道沿いに老舗の酒場がある。私が住んでいた板橋区側から見ると踏切を超えねばならないため、なかなか足が向かなかったのだが、昔から常連客で席が埋まっている人気店だ。

昭和40年頃からやっていると聞いた事があるので、この一帯に多い「何かしらの元祖や1号店になったお店」と同級生という事になる。

ちなみに「何かしらの元祖」について具体名を出すと、居酒屋チェーンの加賀屋はこの近辺が発祥の地であり、そのキッカケになったモツ焼き屋の喜多八は今も元気に営業中。そんでもって池袋や高田馬場にも店がある洋食キッチンの洋包丁も板橋店が1号店。またローカル寿司チェーンの魚がし寿司の本店もすぐ近くにある。

板橋駅界隈は街の規模的にこじんまりとしていて、店の絶対数は(大山などと比べたら)少ないのだが、その代わりクオリティの高い精鋭が固まっている印象を受ける。

そんな街なので、線路1本渡るか渡らないかが大きいのよねえ……。わずか何mかの線路を渡るのが面倒臭くて、「踏切待ちするくらいなら手前の他の名店に行くわ」って考えてしまい、気付けば20年くらいご無沙汰になってしまっている店の多いこと多いこと。

この松月もその1つなのである。

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この店の特徴は、まず何より「暴走」というよりないメニュー数の膨大さにある。よくよく注目して欲しいのだが、シレっとビスマルクだのマリナーラだの、ペペロンチーノだのボンゴレロッソだの書いてあるのが松月のチャームポイント。

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かと思うと、黒板メニューには魚介中心の和の居酒屋メニューもひしめき合っている訳で。

この店は初見だと最初の注文をするまでの難易度が異常に高いと思う。

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