なでしこ寿司騒動を考察すると「フェミ問題」の元凶がフェミ思想ではない事がわかる

意外と古株なでしこ寿司

ここ数日、新たな 「おフェミ様案件」 としてなでしこ寿司が話題になっている。なでしこ寿司とは「女性だけが握る寿司屋」をウリにした店で、2010年10月にオープン。大炎上したのが最近なので、知らなかったという人もいるようだが、実はだいぶ前から存在していたお店であり、創業当初もそれなりに話題になっていた。

※参考までにオープン当初に掲載された記事

店はベルサール秋葉原とジャンク通りの間にある「地上げに負けず踏ん張りました!」といった趣きの雑居ビルの中にあり、お世辞にも良い寿司屋があるとは思えない立地。そんな場所で10年近くも頑張って来たのだから、その点だけは評価してあげたい。

が、それはそれとして、このなでしこ寿司はあまりにもダメダメ要素が多すぎた……。

そもそもの発端はハフィントンポスト(朝日新聞系)

今回の騒動のキッカケは、朝日新聞社が提供するハフィントンポスト日本版に、上の記事がアップされた事である。
この記事は内容的に ”女性差別” に偏り過ぎており、その方向性自体にまず問題があるように思える。
例えば、この記事を読んだだけでも寿司屋でキッチリ修行をした人間がおらず、最初から「女性だけでやったら面白い」というコンセプトありきの店だった事がわかる。そういう店なのだから、昔ながらの厳しい修業期間を経た男性職人の店と比較したら、そりゃ多少は難しい事もあるだろう。
それをハフポスの記事のように一方的な視点で取り上げては、マイナスプロモーションになる可能性が生じてしまう。

こうした理由から「まずハフポスの記事の方向性自体がマズかったよね」と、なでしこ寿司に同情できる部分もある。
この点については、記事を掲載した記者が騒動の直後に朝日新聞に栄転(?)した事も一定数の同情票を集める事に繋がった。

ハフポスが下手に「おフェミ様事案」として無責任な記事をアップしなければ、ここまでの大炎上にはならなかった可能性もあるのではなかろうか。

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