【高橋洋一失言問題】"さざ波" はどうでもいい、問題なのは "笑笑" の方だ
内閣官房参与・高橋洋一の失言騒動
内閣官房参与の立場にある経済学者の高橋洋一が、自身のTwitterで盛大にやらかしてしまった一件が話題になっている。
これについて、新聞・スポーツ紙・TVと、様々な報道メディアが報じているのだが、そのどれもがこの騒動に「さざ波」という単語を用いている。
※謝罪も撤回もしないそうなので、削除される心配はないと思うが、念のため元ツイが削除された場合のために、下にスクショ画像も載せておく。
騒動の元になったツイートがこのような内容なので、各メディアは分かりやすく「さざ波」を用いようと考えたのだろうけれども、実はそれこそがこの問題の病巣を見えなくしてしまっている。
一番の問題点はさざ波にあらず
高橋洋一の発言の何がどう問題なのか、もう一度元ツイをご覧いただきたい。
高橋は世界各国の状況と、日本の状況とを比較し、日本はまだ「さざ波である」と言っている訳で、私はこの部分については特に問題はないと思う。
それでも非難の声は挙がっただろうが、単なる比喩なのだから、ここまでの大炎上にはならなかっただろう。
ところが、その後があまりにも余計だった。
「これで五輪中止とかいうと笑笑」
こんなのダメに決まってるだろ。
いや、百歩譲って「これで五輪中止とかいうと」までも問題なしとしたっていい。あくまで他国との比較をした上での個人の判断なのだから、内閣官房参与という立場がある事を踏まえても、その程度の発言は許されるべきだ。
「笑笑」
突き詰めるとこれなんだよ。なんなんだよこの2文字。これが付いてしまったという時点で、高橋はこのツイートを
・他人を見下す
・世間を煽る
・自分と意見の合わない人間を嘲笑する
こういった目的で発したという事が丸わかりになってしまった。
少し考えれば分かると思うけれども、こういう自分と意見の異なる他者を侮辱するつもりがないならば "笑笑" は付けないだろ。いつの時代の2ちゃんねらーだお前は。
で、この笑笑の2文字が付いた事で、それさえなければ個人の意見で済ませられたものが、そうはいかなくなってしまった。
自国民1万人以上の死を笑い飛ばす内閣官房参与
例えばこれが「他国と比較すると日本はまだ被害が軽い方なので、みんなで頑張って乗り越えよう」といった文脈で "さざ波" という単語が使われたなら、むしろ好意的に受け入れられた可能性もある。
ところが〆の "笑笑" のせいで「1万人程度しか死んでねえさざ波の日本がオリンピック止めるとか言ってんじゃねえよwww」という意味にしか受け取れなくなってしまった。
……いや、なってしまったというか、この文面を素直に読めば、それ以外の解釈はできない。
するとここで高橋洋一が持つ内閣官房参与という肩書が響いて来てしまう。なんせこいつは政府に深く関わる立場でありながら、自国の1万人以上の死者に対して「大した事ねえよwww」と嘲っているのだから。そんなヤツが政治の中枢にいるなんて、国民からすれば地獄でしかない。
死者が1万人いるという事は、その周囲には何倍もの家族がおり、友人がいる訳だ。そうした大勢の人々の悲しみをこれっぽっちも考えず「笑笑」と小馬鹿にする、その人間性の下劣さは度を越している。
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