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『芦屋ことだま幻想譚』出版されます

https://book.mynavi.jp/ec/products/detail/id=117397

久し振りに新作が出ます。

なんか時間かかりましたが、去年からごそごそしていました。
タイトルに芦屋と書かれていますが、芦屋道満は全く関係ないです(唐突)。
主人公の片方が言霊遣いを副業にしていますが、某『文スト』みたいに異能力バトルものでもないです。
兵庫県の芦屋を舞台に、言葉が暴走して言禍になってしまった言霊を本で吸い取って、事件の概要を読み取っていくミステリーっぽいものです(そんなガンガンと推理していく話でもないので、あくまでぽいものです)。
ダークファンタジーと紹介されましたが、ダークファンタジー! と思って期待していたら、しょっぱなから肩透かしを食らうかと思います。

元々小説家と相方女性の男女バディーがなんやかんやする話を書きたいなあと思って企画を練っていました。
初期構想では、小説家と大家がくだ巻きながら文芸について語る文学コメディーみたいなものを考えていましたが

「主人公が全く動かない」(本当に酒飲んでくだ巻いているだけ。会話劇以外できない)
「内容がマニアック過ぎる」(純文学に全く興味ない人には厳しくないか)

という理由で自主没にしていました。

そんな中、たまたま高校生が「SNS怖い」って話をしているのを耳にして、「自分の言葉が独り歩きして手に負えなくなったらたしかに怖いなあ。じゃあそういう話書こう」と、自主没にした企画書を拾って、そういう系統に書き直しました。

主人公の片方の茜は、初期はアパートの大家だったり小説家志望の大学生だったりと二転三転しましたが、最終的に行く先々で事件に巻き込まれてもらおうとハウスキーパーに落ち着きました。
主人公の片方の蘇芳は、最初から最後まで小説家でした(ただ動いてもらうために酒は駄目だろうと、酒飲み設定はカットしました)。

実のところ、企画書はもうひとつ提出しており、おそらくそちらが通るだろうなあと思っていたのですが、こちらが通ったので、慌てて芦屋に取材に出かけました。

関西雑学やらおとぎ話雑学やらいろいろ書いた話です。
表紙イラストは縞さん。本当に美しいイラストをいただきましたので、早く公開されればいいなと思います。

絶賛予約中ですので、どうぞよろしくお願いします。

いただいたお金はありがたく小説の取材に使わせていただきます。