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啓蟄(けいちつ)、冬大根のとう立ちに、自分の成長を感じる


私、どうしても月に1週間は、

畑に出られない期間があります。

雨だったり、風だったり、用事だったり、体調だったり。

家から自転車で10分以内でもこうです。

畑は、近いに限ります。家の目の前が最高です。


1週間で、

気温の変化があると、

(特に気温上昇は)

畑の様子は変わります。


自然界の旬というものは、

思ったより早く過ぎ去るものです。


消費者側が、もし長期間の

旬を感じるものは、

貯蔵がしやすいものか、

わせ(早生)、おくて(晩生)などの品種や、

南北の産地をリレーして供給されているか、

温室栽培か、

供給する側の工夫と努力が、あるわけで、

その株個体自体の旬は、

文字通り一瞬よりちょっと長い、

10日ほどなのかな?と思います。

(旬という漢字は、10日で一巡りを表すそうなので)


大根が、前回抜いた時に

これからまたまだ太るかもしれない、と

置いといたら、

今日全部が、とう立ちしていて、焦りました。

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葉の間から、花芽のついた茎がスーと伸びているのが、

とう立ちです。

植物は、

人間に食べられるために成長してるわけではなく、

タネを残すために成長しているので、

発達した大根は(つまり、太った根っこ)

とうがたてばもう太らず、

花を咲かせ、タネをつけるための栄養源に変わります。

つまり、痩せて、繊維の筋ばった大根となり、

美味しく食べられなくなります。

これは、

Wikipediaではありません。

私の経験です。


自分のキャパシティを知らない頃に、

一気に大根のタネを播きまくって、

一気に収穫しなくてはいけなくなり、

当然自分の家で食べ切れるわけもなく、

分ける人も当時は思いつかず(知り合いや友達がほんとに少なかった)、

保存もうまくできず、

しかも半分はとう立ちが始まってしまい、

結局大量の食べられない大根となって処分する、という

苦い経験がありました。

大根だけでなく、他の野菜でも似たようなことを

繰り返しました。


なので、

今は大分

自分の力量にあった規模で

種まきから収穫まで

やれるようになったと思います。

(保存は相変わらず課題ですが。)

今日も、とう立ちを確認して、

一気に大根を引こうとしましたが、

とりあえず全部とうの部分を刈り取って、

1本だけ持ち帰り、味見しました。

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茎に近い部分を生でかじっても、

繊維は感じなかったので、

とりあえずセーフのようでした。


今日一気に引き抜くのはとりあえず延期して、

明日また畑で保存方法やおすそ分けの可能性などを考えてみようと思いました。

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とうを刈り取った、大根。


獲り急くことも、

獲り遅れることも、

菜園の野菜の旬を逃すことになるのです。

それを見極められるように、

間違えながら小さな経験を積んでいます。

まずは、

見つめること。

石の上にも3年、経ちました。









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