見出し画像

やる気の芽吹きは人それぞれ

小学校にあがったばかりの下の子は

自分のイメージで料理をしたがります。

火は使わず、(ガスコンロです)

包丁は使います。

生野菜や果物の

サラダや和え物という分類になるのでしょうか。

私が教えたわけではありません。

子ども向け食育番組のキッチン戦隊クックルン(NHKEテレ)を

彼女が真剣に見ていた時期があり

90%そのおかげかと思います。

私と違って慎重にやる性格なので、

だいぶ危なげなくなり、

子ども包丁やパン切り包丁で、ストンストンと

食材を切っていきます。

画像1


私がやったのは、

本人がやりたいといったときに

出来るだけやらせたことと、

包丁の安全な使い方と置き方を教えたくらいです。

計量して米も研げます。

ザルにあけて浸水するとこまで出来ます。

やりたがったので教えたら覚えました。


私がこれを覚えたのは、

一人でアパートに住むことになった社会人になってからで、

だいぶ失敗や恥ずかしい思いをしました。

なので子どもには

一通り調理の基本を身につけて家から送り出したい気持ちが昔からあり、

生協のカタログで子どもの食育用品をみつければ買ってみるを、

上の子の幼児期は繰り返していました。


子どもは親の思い通りにはなりません。

上の子本人がやる気になる前に買ったものは、

ほぼほぼ、お蔵入りでした。


じっとひと所で何かを作るために集中するということに、

生まれつきの興味の強弱というのはあり、

私と上の子は、

それが弱いのがとてもよく似ていました。

基本的に食への執着が薄いところもよく似ていました。

キチンとしたい性格で、言葉中心の説明を理解するのが苦手で、

思い通りにならないとわりとすぐ不機嫌になるので、

こちらから誘うことも余裕ないときはしなくなりました。

このまま私のようになるのかしら、と

思うこともありましたが、

昨年くらいから、

10歳を越えた上の子も、自発的に台所に立つことが増えました。

火も、少し使います。

もしかしたら、

嬉々として食をイメージして語る、

下の子に触発された部分もあるかもしれません。


3日前くらいに「料理って楽しいよね」

と言ったのは上の子でした。

私はそれを聞いて一瞬、

時が止まりました。


私は、料理が楽しいと思った事がないのです。

追い立てられるように、

やり続けてきただけなのです。




やる気の芽吹きの時期は、それぞれ違いましたが、

本来待ち合わせてるやる気が削がれることがなければ、

遅かれ早かれたどり着く境地は、

一通りの技術が身につくという表面的なことに加えて、

「料理は楽しい」

という感覚だったのだと

私自身が知らなかったことを、知りました。


私も、料理が楽しいと思える日がくるのでしょうか。

子どもたちの姿から、

よく学びたいと思います。

画像2

(ニンジンの本葉が生えてきた)






この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?