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長靴をはいたJ K

我が子が雨でも長靴を履きたがらないのです。

足が濡れても、スニーカーで行きたいと。

どうやらそれも、思春期の特徴らしいです。

でも、ハイカットスニーカーに見える雨靴というのが今はあって、友達も履いている。

そういうのなら、いいと言っていました。

なるほど、探せばありました。

普通の長靴と、変わらない値段ものもあります。


(いきなり話がそれますが、

同じ四国でも年間雨量が高知県はダントツトップで、

対して香川県は古代から水の確保に悩む少雨地域だそうで、

香川出身の方に、子どもが長靴を履く習慣がないと聞いて、びっくりしました。)


埼玉県は、雨、普通に降ります。

中学まではすぐ水たまり出来る地域にいたので、

長靴も小学生は普通に履いてました。

でも、確かに思春期になったら、履いてない子ばかりだったかも。

私?

私は、雨が多い日は長靴を履いてました。

中学のときは、制服に長靴です。


履かない理由より、履く理由の方が抵抗なかったんです。

靴下ビチョビチョ、気持ち悪いじゃないですか。

長靴なら足濡れないし。

でも、自分の考えでというより、

親に言われて、渋々履いて行った記憶もあるから、

やはり思春期だったのかな。

色んな心理的な理由で、

人から可愛い、と言われるのを、

遠くあきらめていた時期でもありましたので、

余計だったのかもしれません。

高校でも、

大雨の日は長靴を履いていきました。

電車で長靴の人、いないんですよね。

学校についても、いなくて。

あまり、気にしなかったけど。

長靴、学校の下駄箱に入ったか、覚えてないけど、

カインズホーム(ホームセンター)で売ってるような、ザ、長靴ですよ。

恥ずかしいというよりは、

仕方ねえなあ、という気持ちだったのを覚えています。

ビチョビチョに足が濡れてまで、

人によく見せたい自分、

というのが

なかったように思えます。


私服高校だったのもあって、

自己表現を自由にファッションで出来る環境だったのですが、

元からファッションに興味がある、

ファッションに注ぐ情熱がある、

ファッションに注ぐお金がある、

この条件の如何で、

明らかに格差がビジュアルで見えてしまう、

学校でもありました。

中学までは私服など、姉のお下がりくらいしか無かった私が、

上の3つの条件もないまま、

急に高校で、覚醒できるわけもなく、

とりあえず不潔じゃなければいいのか、くらいの感覚で、

恐らく入りたての頃は

比喩ではなく学年一の

モッサリofモッサリであったと思います。

(だって、初期の頃は中学の制服のジャンパースカート着てってたんだよ。そんなヤツはもちろんいない)

服装関係なく。一緒にいるだけで楽しい友達も出来て、

一緒に学校から歩いていける、マルイや西武にウィンドウショッピングなんかするようになっちゃって、(見るだけだったけど)

世の中には

色んな外見の選択肢があるんだなあって、

知るところから、

始めたような気がします。

周りの誰も履いてない長靴を履くのは平気なJ K(女子高生)だったけど、

もしあのとき、

今みたいに色んな種類の雨靴を選べたら、

私はどれを選んだんだろう。

足をビチョビチョにしてたあのオシャレな子たちも、

きっと今の雨靴のデザインの選択肢なら、足を濡れない方を選ぶのかもしれないですね。

でも、もし、は、ないので、

今は

自分の感覚に蓋をせず、

目の前にある、自分がこれが良いと感じたものを

選んでいくことを

大事に生きます。

















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