◆長男(小3/9月)◆発達検査が受けられない
発達検査はAM10:00
発達検査は土曜日だった
前日の夜に YouTubeを観ている長男に声をかけた
「明日はこの前行った病院に行く日だよ」
「ん?あ、は〜い」 いつもの生返事だ
検査当日は10時から 9時前に家を出なければいけなかった
この日 車は修理中 電車を乗り継いでいかなければならなかった
AM8:30 さあ、行きますよ
私「ほら、朝ご飯を食べて 支度をして」
長男「いい」
私「なにが」
長男「いい。行かない。俺はゆっくりしたいんだ。毎日毎日行くところがあって、今日はのんびりする日だぞ」
私「昨日は行くと返事をしていたよ。急に行かないと病院の先生が困ってしまうからいこう」
来た...想像してたやつ きたわ。
学校に行き渋った時、放デイに行き渋った時と 完全に同じパターンだ
当日の朝になると なんだかんだ理由をつけて 行きたくないとなる
小3にもなると 本人が行かないと言ったら テコでも動かない
全身から力が抜ける
そんなことに関係なく チクタクと進み続ける時計
時計と睨めっこしながら 長男を説得する
AM8:50 「この検査は受けてほしい」と言われたこと
もう家をでなければ 電車に乗り遅れる・・・
気持ちばかりが焦る
頑張って電話を掛けて予約を取ったこと
通級の先生に次のステップに進む足掛かりとして
この検査は頑張って受けてほしいと言われていたこと
放デイに行き渋り「ここは子どもみたいなことをやっている。俺が行くところじゃない」と言われたこと いろんな事が思い出される
AM9:15 タクシーなら、まだ間に合う!?
完全に遅刻である でもタクシーに乗れば30分で行ける
まだ望みがある・・・ 頭の中で冷静に考える
だがしかし 何を言っても 長男は行かないの一点張り
何度も私に説得されるので 大声で喚き始める長男
そんな中 夫が連れて行くはずの 次男の水泳教室の時間も迫っている
こんな時に限って 次男が大きい方を失敗してしまった
汚れたパンツを取り替えなければ・・・
気にせず時計は進み続けている
AM9:20 積んだ・・・
タクシーを配車して、乗せて・・・と
脳内シミュレーションをしてみるが 完全に無理 間に合わない
自分のしてきたことは 間違いばかりと言われているような気がして
ぶつけようのない気持ちに襲われた私は
大声で泣き喚く長男の背中を 思わず叩いてしまった
やっちまった
長男は大声で泣きながら 寝室に逃げ込む
あぁぁ...と落胆する夫
床に寝転ぶ私「だめだ こりゃ」
AM9:30 夫の助け舟
夫が仲介に入った
夫「長男の得意なこと、不得意なことを見つけて 長男の戦闘能力をあげるために行くんだよ。ドラゴンボールでもあっただろ・・・
そんでな、母さんはな長男のことを考えて この病院を何ヶ月も前から予約してたんだよ。だからさ、行ってみない?タクシーに乗って、YouTube観ながら行ったら、すぐ着いちゃうよ。父ちゃんも行ってもいいよ。その後はお出かけしよう!」
長男「きっと先生にガミガミ怒られるんだ。言うこと聞くのは学校だけで十分だ!俺はゆっくり休みたいんだ!家でゆっくりする!」
AM9:40 長男ごめん
ありがとう夫。ごめん長男。母ちゃんが悪かった。
今日はもう諦めよう。完全に私が悪い。
「わかった...もう今日は行かなくていいよ。ごめんね母ちゃんが悪かった」
シクシク泣いている 長男を抱きしめた
検査開始20分前にクリニックに電話を掛けた
電話口でペコペコ頭を下げた
電話口は受付の人だったので「そうですか」とあっさり電話はおわった
ペコペコ頭を下げたその弾みで 首を痛めた 自分のアホさがなさけない
AM9:50 発達検査を受けるのはもう無理か
難を逃れ、ほっとしている長男と一緒に ベッドに横になる
なんならこのまま寝てしまいたい気分だ
二人して 今日1日のパワーを使い果たした
「発達検査はもう受けられないかもしれないな…」
初診の時の医師や私の話を
本人はどんな気持ちで聞いていたのか
それが影響しているような気がしてならなかった
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