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娘の感情に振り回される日々 ~ADHDっ子 中学2年生 その5

長女のお願いは絶対

また違う日には

「ノートが無くなったから買っておいて。明日!絶対買っといて!もうないから。」

と。

仕事をしていた私は

「そんな急に言われても買えるかわからないよ…」

と言っても

「いや。無理だから。明日買ってくれないと無理なの!!!」

と。

…。

…。

「じゃぁ、自分で買いに行ってきなよ。暇でしょ?」

部活も休んでいるので時間はあるはず。

「見たいテレビがあるから無理なんだよ!こっちは忙しいの!!!」

って。

え…何?その理由…

テレビが見たいだけで忙しいとか、理由にならないし!!!

と思いながら私は次の日、仕事の合間を見て買いに行ってきました。

当時は保険外交員だったから出来た事。

普通の仕事では絶対できない。

恵まれた環境をいいことに使われる私…

スーパーの文房具コーナーに行ってノートを探しました。

長女の希望はプリンセスシリーズのキャンパスノート。

当時流行っていたんですよね。

5冊セットで、他のキャンパスノートよりもちょっとお高め。

高いけど、それくらいは買ってあげれれる母でいたいと思い、探しました。

が、無い…。

当時は人気があったからなかなか見つけるのも苦労しました。

だからと言って他のスーパーを回ってる時間も無く、買わなかったらきっとまたキレられる…。

そこにあるものでどうにか長女が怒らないものを…と悩んで悩んで…

きっと30分くらいは悩んでいたと思います。

結局私が選んだのはレトロ柄のキティーちゃんのノート。

他のよりは一番かわいかった。

でも、希望のノートが無かった事でなんて言われるんだろう…と一日憂鬱でした。

キレられたところで私は出来る限りの事はした。

「明日絶対買って!」

っていうお願いは果たした。

これでキレるなら返品して自分で買いに行けばいい。

開き直って帰宅して、長女に見せました。

「プリンセスのはなかったよ。だから凄い悩んで、悩んで買ったんだけど…」

と前置きして渡しました。

プリンセスのノートは自分でも探して見つからなかったようでそこは納得。でも…

「はぁ?なにこれ??最悪なんだけど!なんでこんなの買ってきた訳?意味わかんないんだけど!!こんなのいらない!!」

とブチ切れてノートをテーブルの上に投げる長女。

(はぁ…やっぱりこうなるか…。)

さすがに私も黙っていられません。

「仕事の合間に行ってきたんだよ!プリンセスのがなくて、怒られないかすっごい悩んで買ったの!文句があるなら自分で買いに行けばよかったでしょ!!!」

「は?無理。ってか、なんでこれなわけ?マジであり得ないんだけど!最悪!!!」

仕事から帰って、私も暇ではない。

怒る長女を無視して夕飯の支度をし始めました。

すると私の後ろで

「死ねよ。死ねよ。死ねよ。死ねよ。…」

小声で。だけど力強く繰り返していました。


精神的に追い詰められる

もうダメだ…お願いだからやめて…

と思った瞬間、私の頭の中で自分の手首をスパっと包丁で切る映像が鮮明に浮かびました。

あ。私、もう限界だ…

涙も出ない。

下の子達がいなかったらきっとこの家を飛び出してしばらく放浪の旅に出ていたかもしれない。

だけどさすがにそれは出来ない。

色んな事が頭の中をぐるぐる回る。

どうにか長女から離れて暮らす方法はないか。

そんなことが頭の中をぐるぐる。

そうしているうちにスッキリした長女は

「やっぱこれ使うわ!この柄可愛くない??」

と笑顔で言ってくる。

もう、何も答えられない。

なんでそんなに簡単に感情を変えられるのか…。

自分の事しか見えてないから、相手の感情なんて読むことも出来ない。

人を傷つけているとは思ってもいない。

罪悪感なんて、そんなものはない。

もう疲れた…。

もう限界だよ…

精神的に相当参っていました。

自分の感情に蓋をして、「無」になることで自分を守る。

それが精一杯でした。


最後まで読んでいただきありがとうございます☆頂いたサポートは子ども達の笑顔のために大切に使わせて頂きます(*^^*)心からの感謝をあなたに…...♪*゚