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就活に悩んでいる人、就職先で苦しい思いをしている人に少しでも参考になればと思い、私の体験談を書きました。

私は、30歳手前の時に新卒で入社した会社を辞めて、現在は農業をして生計を立てています。正直大変なこともたくさんありましたが、今もこうして元気に生活できています。この体験をまとめることで、今の就職活動や会社で悩んでいる人の参考になればと思い、記事を書かせていただきます。

なぜ前職の会社を辞めたかと言うと、挫折したからです。会社で取るように言われた試験に2年連続で落ちたのです。その時に、「自分はこの会社でやっていく資格がないのではないか」と思い詰めました。ですが、それは入社したときから感じていたことでした。

就活当時、第一志望であった当該企業から補欠で採用された(採用連絡が同期よりも一週間ほど遅かった)こともありますが、まぁ周りが優秀な人ばかりで圧倒されました。日常会話が成立しないことも多く、逆によく6年も続いたものです。

そんな中で受けた資格試験で案の定落第。しかも受けた他の後輩たちは一発合格していくのです。合格発表の時が特に辛く、恥ずかしかったです。周りの先輩たちが励ましの飲み会を開いてくれましたが、その時間も正直辛かったです。

それでも職場は次回の受験を人事異動などでサポートしてくれました。私も3回目の受験に向けて勉強を始めていたのですが、モヤモヤした気持ちが残っていました。この試験に合格したところで明るい未来が待っているのだろうか。またこれまでと同じような居心地の悪い気持ちのままなのではないか…。

そして、勉強を始めて半年ぐらい経ったときに、ふと思ったのです。そうだ、農業やろう、と。そう思った翌日ぐらいには、上長に退職を申し出ていました。結局そこから3か月後ぐらいに退職しました。今思い返しても、なぜそのような突飛な決断がその時できたのかわかりません。それだけ追い詰められていたのか、はたまた決断への機が熟したタイミングだったのか。

農業をやるといっても、正直具体的なことは何も考えていませんでした。どこかの農家に研修に行って、そこから技術と資金を蓄えて独立するという漠然とした流れだけ頭にありました。実際、半年間近所の農家で研修をし、その後別の農家で2年ほど研修をして、現在半独立のような形で就農しています。

以上が私の退職から現職に至った流れです。この経験から私が実感したことがあります。ここからがこの記事を読んでくださっている人の参考になると嬉しいなという部分です。

まず、仕事を選ぶときは憧れではなくできることから考えたほうがいいと思います。私は、「こういう企業の中で社会に対し価値を発揮できる人になりたい」と思って第一志望の企業に応募しました。完全に憧れでした。その結果どうなったかと言うと、自分が社会に対し価値発揮したいと思っても、企業の中で思うように成果が出せない。怒られたりして縮こまって、同僚とかかわるのも避けるようになってしまいました。そんな中で成果が出せるわけもなく、悪循環に陥っていました。

ですので、自分が何ができるのかということを第一に据えて、就職活動をした方がいいと思います。できることを言い換えれば、人からすごいねと言われることだと思います。できることで成果を上げれば会社から必要な存在として求められるし、自信もつきます。そうすれば、結果として社会に対して価値発揮をすることができます。まずは自分が何ができるのかをはっきりさせて、それを就活や今後仕事をする上での軸にしたらいいと思います。

私の場合は、それに気づくのが社会人になってからでした。試験勉強をして気づいたのは、自分は情報を処理する能力が高くないということでした。私にはハードルが高すぎたのでした。そう割り切ることができたのは、2度受験に失敗して、憧れの姿になることを諦めることができたからだと思います。私のように自分の能力を過信しているようなタイプは、一度全力で取り組んだ結果打ち砕かれるような経験が必要なのかもしれません。

次に言いたいのは、自分にとって大事にしたいことは何かを明確にして、それを活動の軸にするということです。例えば私の場合は、「自然を感じる」とか「体を動かす」とかが大事なことに当たります。大事なことを言い換えると、何をしているときに楽しいと感じるか、ということだと思います。その要素が仕事にあれば、必要以上にストレスを感じずに働けると思います。

最後に、これまで言ってきた自分の能力や性質に気づくということは、年齢問わず日々行われていくことだと思います。なので、気づいたときに行動するしかないなと。私が突然退職に踏み切ったように、その瞬間はいつ訪れるかわかりませんが、とりあえず置かれた状況でやれることをやってみることだと思います。そうして手を尽くした結果、もうやれることがないのに状況が好転しなければ、方法や環境を変えざるを得ないでしょう。私のような不器用な人間は、そういう機会(試験)を与えてもらって初めて気づくことができました。

以上で終わりますが、何かご質問などありましたらコメントください。微力ではありますが、少しでも悩んでいる人が前を向くきっかけになれれば幸いです。


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