おしゅうまい

餃子すきすき お犬すきすき無職 アダルト業界に15年身を置いた元気な人

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最近の記事

ご指名ありがとうございます!おしゅうまいです!~痴漢喫茶編~

場所は都内。地下にあるそのお店は「痴漢」をテーマにした喫茶店だ。 入口を入ると小さなBARカウンターと少しひらけた空間があり、この喫茶ルームでお茶やお酒を飲みながら利用者同士が談笑している。 部屋の右奥に薄暗く細い通路があり、その先には電車の車内を模した部屋があった。椅子、てすり、吊り革、そして窓もあり窓枠の外側にはモニターがあった。モニターには山手線の車内から外を映した映像が流れている。 そう、この部屋は『痴漢電車』の車内なのだ。 そこで働く「学生」たちは薄暗く細い通路で携

    • ご指名ありがとうございます!おしゅうまいです!~ソープ編その3~

      ある日の午後、初めましてのお客様。 ご挨拶をするとどうやら本指名の子が急遽お休みになったため、せっかく来たしなぁとフリーで遊ぶことになったようだ。 よくある話ですし、次はその子とちゃんと会えるといいですねなんて話をしていたのだけれど とてもじゃないけど無視できないほどの甘い香りが部屋を包み込む。 手にはくしゃくしゃの黄色いドンキの袋。 我慢できずに、この香りは一体…?と聞くと ドンキの袋から取り出した銀色の塊を私の手に渡した。 …なんだかすごくあたたかいしずっしりしてる!

      • ご指名ありがとうございます!おしゅうまいです!~ソープ編その2~

        ある年の、新年一発目のソープ出勤。 毎年この日の一人目で一年を占うかのような気持ちで挑んでいる。 今年も穏やかに接客できますようにと祈るようにお客様をお出迎え。 …登山家みたいな格好のお客様が来たなぁ。 重そうなしっかりとしたブーツを脱ぐお客様に、登山用のブーツですか?と聞くと 「そう!下山して友人と飲むまでに時間あったから寄ったんだ。高尾山登ってきたのよ」 そんなお客様ははじめてですよ!と笑い、お疲れでしょうと身体を流してお風呂へ。 一通りプレイも終え、ピロートーク中にお

        • ご指名ありがとうございます!おしゅうまいです!~ソープ編その1~

          ■ソープランド 私が働くのは、都内にある4部屋しかなく最短30分から時間を選べる、イチャイチャが売りのとっても小さなお店。 オプションでコスチュームを選択できるので、自分の好きなシチュエーションも再現できちゃう。 学生服や体操着、競泳水着がやっぱり人気。 一緒にお風呂に入ってベッドに行けば、もうそこは二人だけの特別な時間。己の欲望のままに爽快な汗を流す場所です。 風俗に慣れていない、緊張感に包まれたお客様もいらっしゃる。 その場合、緊張しますよね?初めましてでどんな人なのか

        ご指名ありがとうございます!おしゅうまいです!~痴漢喫茶編~

          ご指名ありがとうございます!おしゅうまいです!~セクキャバ編その4~

          あるイベントデーの日、OLのコスチュームが渡された。 新鮮だなぁなんて思いながら痴漢コースで呼ばれてスタンバイ。 すると、席に入ってきたお客様は私の耳元でささやき始めた。 「ガタンゴトン…ガタンゴトン…」 …こんなパターンもあるのかっ?! いや、動揺しては失礼だ、ここは全乗っかりで合わせよう。 私は笑わぬよう黙って次の言葉を待った。 「ガタン…次はぁ〜大塚ぁ大塚ぁ〜」 流石に我慢できずに顔を背けて小さく笑ってしまう。 そこでさらに予想外のお客様のターン。 「ねぇお姉さん

          ご指名ありがとうございます!おしゅうまいです!~セクキャバ編その4~

          ご指名ありがとうございます!おしゅうまいです!~セクキャバ編その3~

          通常コースでは、お話しからスタートをするので目につくものについて聞いていた。 大抵は服装だったり、スーツであればお仕事の話をするけれど、香水のいい香りがするお客様にはとてもいい香りですね、どこの香水なんですか?などとたずねた。 が、その日会ったお客様はどこか懐かしいような”知っている香り”がした。気になって聞いたものの「香水はつけてないんだけどなぁ」と笑っていた。 スキンヘッドでサングラス、シルバーアクセサリー多めの若い男性だ。 ちょっと怖そうな雰囲気だったが話し方はとても優

          ご指名ありがとうございます!おしゅうまいです!~セクキャバ編その3~

          ご指名ありがとうございます!おしゅうまいです!~セクキャバ編その2~

          ある日の痴漢コースでは、お客様が席に着くなりそっと私の学生服を脱がし始めた。 別にそれが禁止されているわけではないので、私(※痴漢プレイが好きな演劇経験者)は怯えるふりをしながら吊り革を握っていた。あっという間にパンイチにされ(靴下とローファーは履いてる)そのまま痴漢プレイを楽しむのかと思いきや、パンイチで吊り革を掴み立たされたまま...お客様だけがソファに座ったのだ。 そして黙ってお酒を飲み始めた。 私は焦ってアイマスク越しにお客様をそっと確認したが、お客様は笑うわけでもい

          ご指名ありがとうございます!おしゅうまいです!~セクキャバ編その2~

          ご指名ありがとうございます!おしゅうまいです!~セクキャバ編その1~

          (※2022年6月に頒布した「ご指名ありがとうございます。おしゅうまいです。」の再編集したものです) ごあいさつ 初めまして!ご指名ありがとうございます、おしゅうまいです。 ここは心がちょっとホカっとする風俗嬢の体験談を覗ける場所なんですよ。 そうそう、ネットで話題になるような嫌なお客様との話じゃなくてちょっと笑えるようなお話の方です! あれ?ちょっと緊張してます?でも、大丈夫ですよ。 帰る頃には緊張を忘れていると思います! それでは、こちらのお席にどうぞ! ■セクキャバ

          ご指名ありがとうございます!おしゅうまいです!~セクキャバ編その1~

          遅いほどの北海道コミティアの感想とか

          2022年、4月から無職になった。 1年に1度のお祭りである「下品で最低」の主催のヤマグチさんに「無職でしょ?時間あるでしょ?本書きなよ。」と声をかけてもらい、本を作った。 生まれて初めての自分だけの本だ。同人誌っていう分類だろうけれど。 編集と構成は元旦那さんにお願いした。私にはまだちょっとそこは難しかったから。 やっぱり餅は餅屋さんですよ。想像より素敵なものになったんだもん。 タイトルは『ご指名ありがとうございます おしゅうまいです』 私が体験してきた風俗での「あったか

          遅いほどの北海道コミティアの感想とか

          はじめまして。割と陽気に生きてるおしゅうまいです。

          自己紹介です。 都内在住のもう少ししたら40代、離婚歴のある女です。大学を卒業してからおおよそ15年くらいアダルト業界(風俗店も)に身を置いてましたが、ちょっと一息つきたくて無職はじめました。 無職を始める前に「6月に北海道でコミティアがあるから本出さない?時間あるからかけるでしょ?」というお誘いについついわくわくしちゃって参加することにしました。 作家デビューってやつでしょうか。 内容は「本当にあった風俗あったかばなし(仮)」です。タイトルが抜群にダサいですね。もう少し

          はじめまして。割と陽気に生きてるおしゅうまいです。