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ご指名ありがとうございます!おしゅうまいです!~セクキャバ編その4~

あるイベントデーの日、OLのコスチュームが渡された。
新鮮だなぁなんて思いながら痴漢コースで呼ばれてスタンバイ。
すると、席に入ってきたお客様は私の耳元でささやき始めた。

「ガタンゴトン…ガタンゴトン…」

…こんなパターンもあるのかっ?!
いや、動揺しては失礼だ、ここは全乗っかりで合わせよう。
私は笑わぬよう黙って次の言葉を待った。
「ガタン…次はぁ〜大塚ぁ大塚ぁ〜」
流石に我慢できずに顔を背けて小さく笑ってしまう。
そこでさらに予想外のお客様のターン。

「ねぇお姉さんさぁ、どこまで行くのぉ?」

話しかけられるとは思ってなかったので動揺したが、私は元演劇部!アドリブなら負けないもんっ!

…お、御徒町です…
「何買うのぉ?」
…ぶ、文房具を買いに…
「ん〜そうなんだぁ こんなおっぱいで御徒町に行くのかぁ」

と、まるで中身のない会話をしながら痴漢プレイ。
…もはや痴漢ではないし、私はこの選択肢を間違えたのか?返答せずに嫌がる素振りが良かったのか?
答えは出ないままの時間だったが、満足そうにお客様は退店した。
いまだに答えは見つからない。

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