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夫婦の悲しみ方の違いと自分にできること

その人が泣いていないからといって、悲しんでいないのではない。目に見える態度だけで、人の気持ちを決めつけてはいけないと思った。

旦那さんの悲しみは、底が見えない。辛いことがあっても弱音を吐くこともない。人の死を体験しても泣かない。いつも通りの穏やかな彼だけど、「これ以上踏み込まないで」というオーラをまとっている。

さらに彼は食欲を失うし、不眠になって体調を崩しかけるし、受け答えがぼんやりしている。いつもの元気を取り戻すまでに数日〜数週間かかるようだ。

「生きる気力」が失せているように見えて心配。

私は変顔をして彼を笑わせようとするがスベった。恥ずかしい!散歩に行こうと誘ったら外は大雪。ああ、全部裏目に出てしまう。でも彼が少しクスッとしてくれた。

私は悲しいことがあると、「生きよう」と思う。

失恋しても、実母が亡くなっても、お腹は減るし眠くもなる。とにかく号泣してぐっすり眠る。そして食べる。食べなきゃ元気が無くなるから。元気がないと生きる気力も無くしてしまう。

翌日には気持ちが落ち着いている。自分以外の人の気持ちはどうにもできないし、死んだ人は戻って来ない。生きていたら、死ぬことも嫌な出来事も避けて通れない。だったら、体に良いものを食べて、よく寝て、よく笑って、たまに落ち込みながら進めばいっか。

食べる・寝るは私の悲しみを和らげることだが、そうじゃない旦那さんに勧めても辛くなるのかもしれない。

変に気を回しすぎたり、一緒に悲しみ過ぎたりするのも相手が疲れてしまう。それよりも、私にできることはないかと聞いてみる。私が代わりに楽しくいる、ソッとしておく。ただ「そこにいる」ことだって、彼の助けになるかもしれない。

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