見出し画像

引きこもる時にオススメのシリーズ小説6選!

コロナウィルスで外に出るのは気乗りしないし、Twitterを見れば物を買い占め混乱する人々のニュースで溢れかえって不安になる。心を乱されそうになったら、本の世界に飛び出して、自分の想いに目を向けたいなと。

そんな時、Twitterで「外に出られないなら本を読めばいいじゃない」というハッシュタグを見つけたので、私のオススメの小説(シリーズ)をご紹介。

映画化やドラマ化、コミックにもなった作品もあるので、小説が好きじゃない人は映画やドラマから観ると楽しめるかも。


1.言葉屋シリーズ 久米絵美里

【あらすじ】

言葉を心をつなぐ橋に! 小学5年生の詠子のおばあちゃんの仕事は、町の小さな雑貨屋さん。……と思いきや、おばあちゃんの本業は、「言葉を口にする勇気」と「言葉を口にしない勇気を提供するお店」言葉屋だった!ひょんなことから言葉屋の成り立ちと使命を知ることとなった詠子は、その夏、言珠職人の見習いとして、おばあちゃんの工房に入門する――。(Amazonより引用)

シリーズは全て、Kindle Unlimitedで読めます。シリーズは7までありますが、まだ完結していない?小・中学生向けですが、大人の心に染み渡る切なくて、懐かしい物語。表紙の絵がそのまま物語のイメージで、優しく温かいです。

「どんなに不格好でも、言葉は自分で考えなければならない」
「わざと人を傷つけることは絶対にいけないけれど、こわがりの無口は決して、やさしくないのだ」
「『子どもの悪口』と『大人の悪口』のちがいは、自分を守るためのものなのか、自分の大切なものを守るためのもの。二十歳を過ぎても『子どもの悪口』を言う人もいるし、子どもでも『大人の悪口』を言う場合がある。」

名言が心に刺さる。おばあちゃんが発する言葉には、人生で当たり前だけど大切な言葉がたくさん。以前、レビューを書きました。そちらを読む方が興味を持ってもらえるかもしれません。

私はシリーズの1、2、3、4まで読んだのですが、最初ほどの面白さを感じずに読むのを止めてしまいました。詠子は1冊毎に年齢を重ねて大人になっていきます。今の詠子がどう成長しているのか気になるので、続きからまた読んでみようかなとも思っています。

2.水沢文具店 安澄加奈

【あらすじ】

明日町こんぺいとう商店街にある小さな文房具店「水沢文具店」の入り口には、「ペンとノートをお買い上げの方、ご要望があれば話を書きます。オーダーメイドストーリー」という張り紙がはってある。店主が自分のためだけに書いてくれる物語を読むと、悩みが解決するという噂があって―。(Amazonより引用)

表紙が絵で描かれている小説が苦手なんですが、表紙だけで決めつけてはダメですね。物語が良かったです。「オーダーメイドストーリー書いてくれるお店があったら、ぜひ書いてほしいな〜」と興味を持った本。

「失ったものの代わりになるものはなくとも、まったく新しく見つかるものは、先にも絶えずあるんだよ。」− P.249

店主の龍臣はお客さんの話を聞きながら、その人に合いそうな、好みそうな物語を書いていきます。悩みが解決するっていうのは魔法とかではなく、店主が書いた物語に登場人物たちが救われていくのです。背中を押されます。店主と栞の恋物語も気になります♡

気軽に読めるので、寝る前や空き時間に手に取りやすい。読後はホッコリする本です。「水沢文具店 あなただけの物語つづります」と「幸せを呼ぶ物語、つづります。」の2冊で完結。

3.思い出のとき修理します 谷瑞穂

【あらすじ】

仕事にも恋にも疲れ、都会を離れた美容師の明里。引っ越し先の、子供の頃に少しだけ過ごした思い出の商店街で奇妙なプレートを飾った店を見つける。実は時計店だったそこを営む青年と知り合い、商店街で起こるちょっぴり不思議な事件に巻き込まれるうち、彼に惹かれてゆくが、明里は、ある秘密を抱えていて……。どこか懐かしい商店街が舞台の、心を癒やす連作短編集。(Amazonより引用)

小説は4巻まで出ていて完結しています。コミックもあるので、長い文章を目で追うのは退屈な人はコミックがオススメ。6巻が最終巻のようです。ごめんなさい、コミックは読んだことがありません。

「過去は変えられない。でも、修復することはできる。自分の一部だと認めて、大事にしたいと思うなら。」− P.333

小説は1作目の雰囲気が気に入って、2作目も読みましたがそこで断念。個人的な感想としては、物語の展開が同じになっていき、何だか現実離れしてきたことに違和感を覚えました。なので、3作目を読む気がなくなったのが残念です。


4.加賀恭一郎シリーズ 東野圭吾

『加賀恭一郎シリーズ』は、刑事の加賀恭一郎を主人公としたミステリーシリーズ。東野圭吾さん好きなら、加賀恭一郎シリーズ読破している人は多いのかも。

私は、このシリーズの「どちらかが彼女を殺した」で、東野圭吾さんにドはまりしました。人を上手に欺くトリック、最後まで犯人が分からない部分に夢中で読み進めていました。

映画・ドラマ化もされていて、阿部寛が加賀恭一郎を演じています。映画とドラマを観て原作を読むと、頭の中では阿部寛が出てきて話が進みます。

*読む順番*
・卒業-雪月花殺人ゲーム-(読了)
・眠りの森
・どちらかが彼女を殺した(読了)
・悪意(読了)
・私が彼を殺した(読了)
・嘘をもうひとつだけ
・赤い指
・新参者
・麒麟の翼(読了)
・祈りの幕が下りる時
・希望の糸(番外編)(読了)

10作+番外編1作のうち、6作を読みました。途中からでもお話は分かるけれど、シリーズを通して読むともっと面白いと思うので、次の日本帰国ではシリーズ全部集めたいと考えています。

5.リカシリーズ 五十嵐貴久

【あらすじ】

妻子を愛する42歳の平凡な会社員、本間は、出来心で始めた「出会い系」で「リカ」と名乗る女性と知り合う。しかし彼女は、恐るべき“怪物”だった。長い黒髪を振り乱し、常軌を逸した手段でストーキングをするリカ。その狂気に追いつめられた本間は、意を決し怪物と対決する。単行本未発表の衝撃のエピローグがついた完全版。

上のあらすじは、第1作目の「リカ」です。結構、衝撃的でした。人間なのに、超人的で執着の強いリカ。でもリカから目を離せないから、シリーズを追ってしまうのです。お話としては楽しめるけど、実際にいたら怖すぎるし、遭遇したら死を覚悟します。

この「リカ」が主人公・関連したお話がシリーズ化。「リカ」、「リターン」、「リバース」、「リハーサル」、「リメンバー」とあります。どの作品も「リ」から始まるタイトルですね。

コミックもあったので試し読みをしましたが、個人的には小説の方がいい!コミックはホラー漫画みたいだし、絵にすると鮮明で怖い。小説のシリーズはまだ続く予定?

この作品を読んでから、五十嵐さんのファンになりました。おぞましい物語だけでなく、ホッコリした物語も面白いのでオススメ。ご本人のTwitterもあるので、五十嵐さんのファンの方はぜひチェックしてみてください。

6.比嘉姉妹シリーズ 澤村伊智

【あらすじ】

幸せな新婚生活を営んでいた田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。取り次いだ後輩の伝言に戦慄する。それは生誕を目前にした娘・知紗の名前であった。正体不明の噛み傷を負った後輩は、入院先で憔悴してゆく。その後も秀樹の周囲に不審な電話やメールが届く。
一連の怪異は、亡き祖父が恐れていた“ぼぎわん”という化け物の仕業なのだろうか? 愛する家族を守るため秀樹は伝手をたどり、比嘉真琴という女性霊媒師に出会う。
真琴は田原家に通いはじめるが、迫り来る存在が極めて凶暴なものだと知る。はたして“ぼぎわん"の魔の手から、逃れることはできるのか……。怪談・都市伝説・民俗学――さまざまな要素を孕んだ空前絶後のノンストップ・ホラー!!

「ぼぎわん、って何やねん」から手に取った本。何気なく読んだつもりが、読後はトリコになっていました。ホラー小説をまた読み始めるキッカケになった作品です。すぐに他のシリーズを購入して、全て一気読み。人間の醜い心や渦巻く嫉妬から呪いや妖怪などが生み出されているようなホラー。人間臭い、ドロドロした話が好きな人は好むんじゃないかな〜と思います。

*読む順番*

・ぼぎわんが、来る
・ずうのめ人形
・ししりばの家
・などらきの首(短編集)
・恐怖小説 キリカ(番外編)感想を書いたら殺される?!

ぼぎわんは、「来る」というタイトルで映画化されました。岡田准一主演で、他にも妻夫木聡、黒木華、小松菜奈、松たか子と豪華キャスト。小説が苦手な人は映画やコミックで楽しんでみてもいいかも。映画を観てから原作を読むのも新鮮そう。




以上が、私のオススメ小説シリーズです。コロナウィルスのニュースが怖くなって、「サバイバルブック」を読んでみようかと思いました。トイレットペーパーを買う以上に必要なことが書かれているはず。生き延びる知恵はそうだし、自分の頭を使って考えないと、本当にニュースに翻弄されてパニックになりそう。ゾンビの世界を想像…。

この記事が参加している募集

サポートありがとうございます。