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言葉をこだわる

言葉をこだわって、自分のものにしたい。

ただ「嬉しい」などの感情を書くだけでなく、その時の気持ちをもっと詳しく、状況に適した表現ができるようになりたい。

今日は趣味に勤しむぞ。あれ?「励む」と言うのかな。そもそも、どちらも「一生懸命頑張る」というニュアンスがあるけど、違いは何だろうか。いつもならスルーするけれど、旦那さんの言葉を思い出した。

「言葉にこだわりをもってみよう。例えば『やばい』の一言だけでなく、何がどうやばいのか。その時の状況や気持ちに適した言葉を探して選りすぐって。そうすることで、語彙力や表現の幅が広がるよ。」

違いをネットで調べる前に、まずは自分で考える。私は書かれていることを覚えるだけで、自分の言葉に直せないから調べたことを忘れてしまう。

漢字にヒントがあるかもしれない。

「励」の旧字体は「勵」。
厲には「激しく磨く砥石といし」という意味がある。そこに「力」を足して「強い力を込める」という意味になる。

励 漢字の意味 成り立ち隠された素晴らしい由来 

「励」は、人を励ますとも使う。とすると、誰かを励ますのも、自分が何かに励むのも、強い想いが必要になるのかな。好き、大事とか。

一方、「勤」の旧字体は「きん」。
解釈は色々あるそう。この旧字体は、燃やされた動物の骨のように乾いた土を表現。水分を出し尽くしたことを意味している。なので、「力を出し尽くす」や「懸命に働く」と読み解くことができる。

【漢字トリビア】「勤」の成り立ち物語

受験や資格などの目的に向かって、ひたむきに勉強をすることなのかな。仕事にも「勤」が使われるのは、家族や自分の生活のために汗水垂らして働くから?

だとすると、私は趣味に「励む」がしっくり来る。好きなものに長く浸って、自分を幸せにしたい。

言葉は不思議だ。その言葉の意味が合っていれば、解釈や使い方に正解はないと思った。こうして誰も気にしないような微妙なニュアンスの差を考えるのは楽しい。

自分の頭で考え、答え合わせをして、自分の言葉に直して初めて、知識を「自分のもの」にできるのかもしれないな。

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