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良い文章は、自分から探しに行かないといけない

この前、お料理をする旦那さんの隣で、私は自分の嫌いなタイプの文章に文句をつけた。

そしたら彼は、「もっと自分のためになる文章を読んだ方がいいよ」と優しく言った。

「自分のためにならないものばかり読むと、思考レベルも下がるよ」と付け加える。たしかに、そんな時は優越感に浸っているし、向上心も下がっている。

旦那さんに文芸誌を勧められた。私の文芸誌のイメージは、高齢の人が読むものだった。でも彼いわく、全然そんなことはないそう。

しっかりと文章構成がされて、編集さんの目が入った質の高い文章を読むのも勉強のひとつ。その中にあるコラムや編集さんの文章も面白いし、新たな発見や気付きがあるそうだ。

一冊の小説が料理のメインディッシュのステーキだとしたら、文芸誌はサラダみたいなもの。色んな作家さんの物語をちょこちょこと味わうのが、文芸誌。ひとつの料理を長く味わうのが、一冊の小説。彼はそう説明してくれた。

私も『ダ・ヴィンチ』や『小説すばる』を買ったことがある。でもそれは、自分が読みたい作品を探す程度で、文章の勉強として読むのは初めて。

他の文芸誌も何冊か読んで、高齢の人だけが読むものではないと分かった。それから、

 良いものは自分から読みに行かないといけない。

簡単に、誰でも何でも発信できるからこそ、流れてくるものをただ読んで終わりにしては、考えることを止めてしまう。思考レベルが下がるのは、こういう時なのかもしれない。

良いものを自分で探して読む。それは、自分にとって何が「良いもの」なのかを探すことでもある。

文芸誌を読み始めてから、

「こんな風に書くと、話が分かりやすいのか」
「こんな構成だと、言いたいことがしっかり繋がるのか」

と発見があっておもしろい。

文章を書く上で試したいことが色々出てくる。今まで読んだことない作風やジャンル、新たに好きな作家さんを見つけるのも楽しい。

文章も、自分にとっての良い文章を知らないと、良いものなんて書けない。文芸誌のおかげで、noteで毎日投稿するのが楽しい。

良いものとそうじゃないものを読む。それにはバランスが必要だとも思う。

良いものばかり読んでも憧れで終わりそうだし、そうじゃないものばかり読んでも、優越感や見当違いな焦燥感が生まれる。色んな方向から物事を見られるようにしていきたいな。

最近は、自分のためにならない文章を見た時は、文芸誌を広げている。文句はほどほどにして、向上心にフォーカスしよう。

あなたのオススメの文芸誌があったらぜひ、教えてほしいです。

改めて読み返す。前は読み飛ばしたコラムや対談にもじっくり目を通したら、おもしろかった。

さいご:私が気に入っている文芸誌

※一部の号はKindle Unlimitedでも読めるのがありがたい

ダ・ヴィンチ

小説推理

別冊文藝春秋

小説すばる

Kindleにはほとんどない。でも個人的に一番好きな文芸誌。

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Mai🍁いとをかしな日常
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