見出し画像

環境より学ぶ意志があればいいのか

「環境より学ぶ意志があればいい。」

津田梅子さんが残したとされる言葉です。大学を創立した人が結局環境よりも意志の方が大切と言ったこと、面白い。なぜなのか理由がかなり気になります。うーん、確かに一理ありそうな気がする。でも本当にそうなんだろうか。少し私なりに考えてみました。



そうかもしれないしそうじゃないかもしれない

結論からいうと、そうかもしれないしそうじゃないかもしれないけれど、ほんの少しだけそうかもしれないな〜と思う気持ちの方が強いです。すごく回りくどいけれど、どちらの意見も正しいと思いました。まずそうかもしれないと思った理由から。

「そうかもしれない」
私は大学受験で希望の学部に入ることができませんでした。高校生の頃から都市の成り立ちや都市開発について見たり聞いたりすることが好きで、第一志望も都市環境系の学部でした。ですが、結果として希望の大学かつ希望の学部には不合格となりました。

希望の大学を取るか、希望の学部を取るか。大学受験が終わって究極の2択を迫られました。結果として、自分のやりたいことよりネームバリューを取り、今の大学に通っています(後述しますが、他にも色々と判断要素はありましたが)。進学を決めた段階で、思い描いていた大学生活ではないだろうということはある程度覚悟していました。


いざ通い始めて、痛感したこと。

学びたいことが学べない、これが想像以上に辛い。受験が終わった段階では信じて疑っていなかった自分の選択を後悔するほど。私が入学した2020年はオンライン授業が中心の年だったこともあり、なおさらだったのかもしれません。よくわからない講義を聞き流し、適当に文字数を埋めたレポートを提出し、なんとなく一週間をやり過ごす日々。「虚無」という言葉がまさしくぴったり。何のための大学生活なんだろう、モヤモヤと自問自答する毎日でした。


「そうじゃないかもしれない」

学ぶ意志に環境など関係ない。そう思えることもありました。厳密に言えば、「やりたいことをできる環境は意外と近くにあるかもしれない」が正しいですが。大学の研究は私たちが想像するより遥かに学際的だと考えています。もちろん専門性を売りにしている大学なんかは研究領域をあえて狭めているかもしれませんが。大半の学生(もちろん私を含め)が学部の名称や講義名だけを見てわかった気になり、具体的にどんな学習をしているのかしっかりと把握していないんじゃないだろうか。入学する時に4年間の学習計画を立てている人なんておそらくひと握りで、大半の人が「受かったから」「偏差値が高いから」「なんとなくこの分野に興味があるから」と入学を決めてしまうのかも。そう思ったらAO入試や推薦入試が定員を広げていることもなんだか腑に落ちました。

実際に都市環境系に全く関連がないと思われていた私の学部にも、そのようなことを学べる環境はありました。都市環境という学問分野の間口がそもそも広いことも関係しているかもしれません。

環境があるに越したことはない

モヤモヤと大学1年生を過ごした私が出した結論は、「環境があるに越したことはない、環境を得られる機会があるなら全てやってみよう」ということでした。
環境を変える努力をした後ならこの今の学習環境でも少しは前向きに受け止められるかも、と少しの期待を込めていたことも事実です。

転部という制度

そんなとき、大学の転学部制度を思い出しました。
思い出した、といったのは、元々転部制度があること自体は知っていたから。でも、狭き門であることや編入することへの不安からあまり真剣には考えていませんでした。
希望の大学をとるか、希望の学部をとるかで受験直後に悩んだ時も、「最悪、学部は後から変えられるんじゃないか」というあわよくば思想のもと、希望の大学をとる決断をしました。転部試験はハードルは高いけれど、もし転部試験におちても元の学部に戻れると言った意味ではノーリスクです。学年が一つ下がることもないのでそういった心配もないし。

そんなこんなで転部をする決断をしたのが、去年のちょうど今頃。
転部試験のあれこれなどを書きたかったのですが、長くなってしまったので別のnoteでかけたらいいなと思っています。

初めてのnote、楽しかった!考えをアウトプットするのってやっぱりいいですね。

#大学生 #初投稿 #転部

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?