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あなたを傷つけているのは、小さな何かかもしれない。

他人の足の匂いって、どうしてこんなに臭いのでしょうか。

1日学校で過ごした後の子供たちの足は、めちゃくちゃに臭い。にもかかわらず、車に乗ってすぐに靴を脱ぎ捨てるのですから。まるで重低音を効かせたステレオのごとく、後部座席に座る子供たちの足4本から、強烈な匂いがズンズンと響いてくる・・・。そのダメージたるや。

臭い、臭い、と言っていても仕方がないので、その臭い靴を夜のうちに洗うことにしました。ガタコンッ、ガタコンッ、洗濯機を回し。乾燥機に入れ替えて、またガタコンッ、ガタコンッ。

ところが。乾燥も半ばで乾燥機が根を上げます。

ギュー!ギャー!ギュルギャルギュルルルー!!!

音が尋常じゃないので、諦めるしかありません。そして翌日、アパートメントで契約しているメンテナンスのスタッフに来てもらうことにしました。

お風呂の栓からオーブンの灯りまで、家の中のいろんなものを修理してくれるベテランのおじさん。あまり英語がしゃべれないので、とにかく現物を確認してもらいます。

「Ah!OK!」と言って、すぐ修理に取り掛かってくれたものの、ベテランの職人の手にかかっても、なかなか直らない。

乾燥機のアッチをあけて、コッチをあけて、1時間以上が経ったでしょうか。いよいよマシンがバラバラになってしまうのでは?と思ったときに、「Ah!This!」といって、原因が判明しました。

なんとも小さな枝が、乾燥機のファンに引っかかっていたのです。

「何これ?」と聞くと、肩をあげて「わからん」と。

「何でこれがここに?」と聞くと、また「わからん」と。

「This small thing, big trouble! (こんな小さなものが、あんなにも大きな音の原因だったんだな!)」とおじさんは言うと、ひらひらと手を振って颯爽といなくなってしまいました。


え?こんな小さなものが?!と驚くほど些細なものが、時として、大変な事態を巻き起こすことって、よくあることかもしれない。

ずっと悩まされてきた奥歯の激痛も、ほそっこい神経の仕業だし。

どよんと落ち込んでいるその原因も、ある人の取るに足らない、ちょっとした言動のせいだったりもする。

私も日々、何の気なしに子供たちに「足くっさー!なんじゃこりゃ!」と言っているけど、もしかしたらものすごーく傷けているかもしれない。。

反省です。

せっかく乾燥機が直ったのだから、靴の1つや2つくらい、文句を言わずに笑顔で洗ってあげようじゃないか。

「今日も一日、たくさん遊んだんだね!よーし、君たちの頑張りをたっぷり吸収しているその靴を、明日の朝まで洗っとくぞー!」ってね。

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