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22日目 挨拶と犬と内臓と

挨拶をする
とにかく色々な人と挨拶を交わして
でも、その中の一人がとても不機嫌そうで、でも私は挨拶を交わすことしかできないらしく、ひたすらひたすら挨拶をする
すればするほど相手の機嫌は悪くなっていく
その相手が男なのか女なのかもわからない
私にはその人がどう見えていたのだろうか
私は私がわからない
夢の場面は急に入れ替わる
その人はもうおらず、私はその街を俯瞰していた
俯瞰しながら個々を認知していて街で起こる様々な感情を小さく感じていた
しかし、私は自分のそれは感じ取れない
殺したい誰かがいた気もする
私の近くを犬が通り過ぎていく
私はその犬を通じて誰かの内臓を奪うことができる
内臓を奪われた人は悲しむ
殺人よりも効果的な復讐を手に入れた私は有頂天で、しかし、一人に使ってもう満足していまい目的を見失う
後ろにはずっと誰かがいた気がした

いただいたお気持ちは必ず創作に活かします もらった分だけ自身の世界を広げます