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Pagoda(パゴダ)と呼ばれたSport Leicht(後編)/Mercedes-Benz 230SL

割引あり

写真説明)ウンターテュルクハイムのメルセデスベンツ工場のテストトラックのハイバンクカーブを颯爽と駆け抜けるメルセデス・ベンツ230SL“パゴダ”(W113)


1963年3月のジュネーブで初公開された“Sport Leicht(シュポルト・ライヒト)”

メルセデス・ベンツは第2世代となるこのSLに、8年間というモデルライフの中で3つの異なるエンジン搭載車を次々と提供していきました。ただし300SLおよび190SLら第1世代モデルとは一線を画していました。1954年に導入された原初のSLですが、クーペとロードスターといった2つのボディバリエーションで展開された量産スポーツカーの300SL(W198)、そして300SLの廉価版という位置付けとされる190SL(R121)もロードスター(後にハードトップモデルが追加されました)がデビュー。この2タイプのSLの搭載エンジンは、300SLにM198/3.0L-SOHC6気筒エンジン、190SLにM121/1.9L-SOHC4気筒エンジンで、1963年まで実質的に変更されていません。
対して230SLのスポーティなM127/2.3L-SOHC6気筒エンジンは、220SEのM180エンジンをベースにしています。SLで使用するため、排気量を2.3Lに増加。その結果110kW(150馬力)を発生し、最高速度は200km/hをマーク。なんと、停止状態から11.1秒で100km/hまで加速する俊足ぶりでした。
※今回の記事は2023年3月のリリースを元にしています

230SL“パゴダ”のダッシュボード・センターにはモデル名が表示されていて、そのクローズアップカットがこちらです

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