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キャラが立つってどういうこと?『虎に翼』

ちょっと待ったー!

吸って吐いて吸って吐いて

ふざけんな!

吸って吐いて吸って吐いて

法律は規則か、
武器か盾か暖かい毛布か。

あの光景があたりまえにならにゃあかん。

闘えタイガー負けるなタイガー
よねもー
開拓者たちよー

あの光景?

だれもが虎穴に入らなくてもいい世の中に。

躊躇なく、沽券、を蹴り上げるんだー!
ん?
股間?
いや、
沽券。

【蛇足】
共同親権等、
現代ににもつながるテーマの置き方や考え方も、
もちろんすばらしい、
が、
難易度的には中の中の事。

そんなことよりも、

高難度なシナリオの細かな技術がすごい。

すでに数多の作品で証明済みだが、
長いドラマでも普通にやれるすごさ。

15分毎に次はどうなる・・・
とか、
同期男子のフェミキャラの70点キャラと65点キャラ、
帯とタスキだけど、
将来は多分、2点加点、3点減点の毎日なんだろう、
作り手のキャラの愛し方、
観客からのキャラの愛され方、
に至るようにさりげなく細かなエピソードで、
とってつけたようにならないようにさりげなく導く、
これ難易度高い技術。

【蛇足の蛇足】
頭は男尊女卑、目の前の人の痛みはわかる70点、
頭はみんな同権、目の前の人に鈍感65点。
このキャラの立て方が難しい。

0点キャラで変顔芝居、
100点キャラでプリンス芝居、
は最初から最後まで0点のまま、100点で動かない、
これをキャラが立っているというのではない。

65点が日々、60点になったり、66点になる、
あるいは、
70点が71点68点・・・・
この右往左往をする姿を【キャラが立つ】と、
言います。

この右往左往、次はどうなるの、
というのを、
シナリオに、シークエンスに、
エピソードに馴染ませる作業に、
ライターのみなさんは文字通り骨身を削っておられます。

その右往左往の顔ではなく、
その顔つきが重要、
その顔つきを導くのが演出。

しらんけど


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