No.557 小黒恵子氏の詩-24 (モンキー パズル)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今回も、こどものうた(日本童謡協会編)に紹介された小黒恵子氏作の詩 をご紹介します。今回は、「こどものうた」第7集となる1983(昭和58)年のご紹介です。幼児のための詩は28編、少年少女のための詩は52編、合唱のための詩は15編で、全部で95編あります。「モンキー パズル」は、少年少女のための詩に、収録されています。また、この詩は、NHKのみんなのうた(1984年6/7月号)で歌われています。この詩は、別のnoteでもご紹介しています。
 ※この詩では「アルプスの ふもとの村の・・・」になっているのですが、小黒恵子作品詩集の方では「アンデスの ふもとの村の・・・」になっています。

モンキー パズル
                          小黒恵子
 
モンキーパズル モンキーパズル
誰がつけたか 木の名前
アルプスの ふもとの村の
大きい大きい 木だったよ

杉の葉っぱに よくにてて
狐のシッポの ジャンボのおばけ
プランタン プランタン プランプラン

太いシッポの その先に
緑の大きい ボールを下げて
プランタン プランタン プランプラン

モンキーパズルの 木の下で
青い眼をした 少年と
ニッコリ笑って 握手をしたよ
みつめる瞳と 瞳のなかで
心と心も 握手をしてた

モンキーパズル モンキーパズル
誰がつけたか 木の名前
アルプスの みどりの村の
大きい大きい 木だったよ

1983年(昭和58年)3月25日発行 こどものうた‘83  日本童謡協会年刊童謡集

  小黒恵子氏は、編集委員になっています。下記は「あとがき」です。

  春の季節の机上に、「こどものうた'83」をお届けいたします。
 ことしは、わたくしどもの日本童謡協会は童謡展ではなやかに明けましたが、この7冊目になる年刊童謡集も、詩人会員95名というこれまでにない参加者を得、作品もごらんのようにバラエティに富んでおります。
 今秋の童謡祭には、このアントロジーから作曲家会員によって作曲された作品が演奏されることになっておりますが、そればかりでなく、こどものうたに意欲をお持ちの作曲家の皆さまのお力を得て、この童謡集から楽しいこどものうたが数多く生まれることを切望しております。
 なお、この集の作品に作曲なさいました方は、お手数ですが協会にご一報下さいますようお願い申しあげます。
            昭和58年3月

                日本童謡協会
                「年刊童話集」編集委員
             薩摩忠、小黒恵子、高田敏子、長島和太郎

1983年(昭和58年)3月25日発行 こどものうた‘83  日本童謡協会年刊童謡集

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回も、「こどものうた」(日本童謡協会年刊童謡集)から、「詩」をご紹介します。(S)

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