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No.612 小黒恵子氏の記事-32 (市歌をみんなで歌おう!!)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今回は、記念館を寄贈する予定の記事を紹介いたします。

市歌をみんなで歌おう!!
   
川崎市は、昭和九年につくられた市歌の歌詞を一部改めた。手直しは、歌詞そのものに親しみをを感じている市民に配慮し、現実にそぐわない「響き渡るサイレン」など三か所にとどめたという。七月一日の市制八十周年記念式典で披露する。同時に市民文化大使で声楽家の佐藤征一郎さんが歌うCDも発売し、市歌を大いにPRする。                             (松本 観史)

時代の流れに合わせ一部の歌詞を手直し、CDも発売へ 7月の市制80周年記念式典で披露
十八日の定例会見で、阿部市長が発表した。市歌は昭和四十四年に公害を連想させる部分が改められており、改定は二度目。川崎歌話会の八城水明会長と、高津区在住で詩人の小黒恵子さんに改訂作業を依頼した。
手直しされたのは①一番の「響き渡るサイレン」が「希望満つる朝風」に②二番の「勢え」が「勢い」に③三番の「大川崎市」が「わが川崎市」—の三か所。
一番の時間帯は朝だが、現実に市内でサイレンが響き渡ることはなく、「朝風」との表現で整合性をとった。「元気を出せ」という意味の「勢え」は命令形なので表現をやさしく。「大川崎市」は時代がかっているほか、一番の「わが川崎市」との対応も考慮した。
八城さんは「市歌に愛着のある人は『今のままの歌詞でいい』との気持ちが強いと聞く。手直しはごく一部で、多くの人に納得してもらえると思う」と話していた。
市は主催行事や式典で積極的に市歌を演奏するほか、小学校の授業でも教材に用いるという。

「童謡記念館」寄贈へ 市歌の改訂に携わった小黒さん 市に申し出る
川崎市歌の改訂作業に携わった小黒恵子さん(七五)は十八日、自身が営む高津区諏訪三の「小黒恵子童謡記念館」をいずれ市に寄贈することを申し出た。阿部市長は「大変うれしい。音楽のまちづくりに活用したい」と喜んでいる。
小黒さんは、NHKの「みんなのうた」など童謡を中心に、これまでに約八百曲の作詞を手がけてきた。平成二年には市文化賞を受賞している。
平成三年から自宅の一部を改装して同記念館を開館。専属ピアニストによる童謡の生演奏や、朗読会などを催してきた。同記念館の敷地は約二千平方㍍で、市の指定保存樹のケヤキなど大木がそびえ立っている。
小黒さんは「両親もすでに亡くなった。記念館を人に差し上げるよりは、市に寄贈して有効に使ってもらうほうがありがたい」と話している。

東京新聞 平成16年(2004年)5月19日?

現在は、川崎市に遺贈され、リニューアルしてオープンしています。色々とイベントも行っていますので、当館ホームページでご確認ください。

  最後までお読みいただき、ありがとうございました。
  次回は、2004年に新聞に掲載された記事を、ご紹介します。(S)

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