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No.494 小黒恵子氏の紹介記事-60 (今月の市民)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 様々な新聞記事等をご紹介しています。今回は、川崎市政だよりに掲載された小黒恵子氏の紹介記事 をご紹介します。

「今月の市民」 小黒恵子さん 川崎市公園緑地審議会委員

 「子どものころの多摩川べりは、土手の桜並木、桃やナシの花のじゅうたんがきれいでした」
 高津区諏訪の自宅から多摩川までは3分。
 「水と緑のすばらしい多摩川は、川崎市の誇れる水辺です。ところが、河川敷にはグランドなどが整備され、鳥の営巣地がむしばまれていくのは残念ですね。土手に桜や柳の木があれば、一つの風物詩にもなります。散乱したごみを見かけますが、マナーを守ってほしい。緑を愛することは、環境も愛することですから」
 57年8月から川崎市公園緑地審議会委員に。「より快適な都市の地域環境を創造するため、市の公園緑地(含む街路樹)はいかにあるべきか」の諮問を受け、審議しています。
 「数少なくなった雑木林をいつまでも残したいですね。実のなる木、草花、集まる鳥など、家族連れで観察するのによい場ですからね。市街地では、マンションのベランダに花を置くと他人も楽しめます。庭に木を1本でも多く植えたり、ブロック塀を生け垣に替えたりすれば、点から線へと広がりができます」
  「人間より寿命の長い木は、成長し続けます。子どもには緑を愛する心を教えることが大切ですね。ゆとりと安らぎを与えてくれる緑は、未来への遺産であり、メッセージだと思うのです」
 2月26日、「東京にサケを呼ぶ会」が二子橋近くで稚魚を放流したとき、小黒さんの作詞した「草笛のうた ふるさとは多摩川」の合唱でサケの門出を祝いました。
 作詞家の小黒さんは、これまでの約400曲のうち、大半は動物や自然を歌いあげた童謡です。57年には2つの大賞を受けました。「夢見ヶ崎音頭」「日吉小唄」など地元の新民謡も手掛けています。
 「これからは『緑と水と文化』の川崎市として誇りをもてるように、一人ひとりが協力していかなければなりませんね」
 <昭和3年川崎市生まれ。家族は父親>

川崎市政だより 昭和59年(1984年)4月1日 

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回は、1984(昭和59)年の新聞の紹介記事をご紹介します。(S)

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