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No.610 小黒恵子氏の記事-30 (花とライオン音楽賞 横浜少年少女合唱団が受賞)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今回は、第8回「花とライオン児童合唱音楽賞」の記事を紹介いたします。

花とライオン音楽賞 横浜少年少女合唱団が受賞
   
花のように美しく優しくライオンのようにたくましく成長して
花のように美しく優しく、ライオンのようにたくましく―。川崎市高津区諏訪に在住の詩人・小黒恵子さんが私財を投じて設立した、わが国初の小黒恵子児童合唱音楽振興基金「花とライオン児童合唱音楽賞」の第8回授賞式が今月23日、東京・日本橋の中央三井信託銀行本店で行われた。今回受賞したのは横浜少年少女合唱団(笠松光子代表)。同合唱団には助成金として100万円が贈られた。

同合唱団は1965(昭和40)年に設立。小学5年生から中学3年生までの子どもたちで構成、現在団員は80人。テレビやラジオなどで活躍、海外公演にも出かけている。
授賞式では、小黒恵子児童合唱音楽振興基金の運営委員で元NHKアナウンサーの塚越耕一さんが横浜少年少女合唱団に受賞が決まったことを報告、「同じ横浜に住むものにとって実にうれしい」とあいさつ。次いで運営委員長の元上野動物園長の浅倉繁春さんが選考経過を報告、全国で7団体がノミネートされたが、その中から同合唱団が選ばれたことを報告、その上で「殺伐とした事件が多い中、美しいものを美しいと思える心を育て、大きくなっても仲よくしてもらいたい」と語り、さらに「家庭教育がなおざりになっているが、あなたたちは立派な子どもばかり。成長しても良い人格の持ち主になることを確信している」と感想を述べた。
次いで小黒さんから助成金と表彰状、盾が贈られた。小黒さんは「一緒に歌うことは団結心を育てます。横浜といえば世界に知れわたった歴史ある港町、これからも横浜の“顔”として日本のため世界のために平和の心を育てて大人になってください」と激励、さらに「大人になるには山あり谷ありですが、人生を歩く上で歌を思い出し、心を豊かにして乗り切ってください」と述べ、最後に「花のように美しく、ライオンのようにたくましく成長してほしい」と喜びの言葉の“花束”を贈った。
これに対して同合唱団の笠松光子さんが、「小黒先生は人間と動物に寄せる思いは慈愛にあふれている。これからも小黒先生の歌を歌って行きます」と感謝の言葉を述べた。その後、小黒恵子作詞、高木東六作曲『やあ、こんにちは』を合唱した。

花とライオン児童合唱音楽賞
 1995年、小黒恵子さんが私財を投じて音楽振興基金を設立、全国の少年少女合唱団を支援している。その名は「花とライオン児童合唱音楽賞」。選考委員は元上野動物園園長の浅倉繁春さんや元NHKアナウンサーの塚越耕一さん、日本児童文学家協会理事の小山つね子さん、写真家の秋山庄太郎さんらで構成。ボランティア活動に徹し、国際的にも活躍している合唱団を対象に助成金として100万円が贈られる。これまでにクラウン少女合唱団、音羽ゆりかご会など7合唱団が受賞している。
小黒さんは現在、日本童謡協会理事や日本音楽著作権協会評議員、全日本音楽著作家協会常任理事、日本詩人連盟副会長などを務めている。

多摩川新聞 平成15年(2003年)7月27日

現在は、川崎市に遺贈され、リニューアルしてオープンしています。色々とイベントも行っていますので、当館ホームページでご確認ください。

  最後までお読みいただき、ありがとうございました。
  次回は、2004年に新聞に掲載された記事を、ご紹介します。(S)

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