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No.573 小黒恵子氏の詩-40 (ふくらむ 春)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今回も、こどものうた(日本童謡協会編)に紹介された小黒恵子氏作の詩 をご紹介します。今回は、「こどものうた」第24集となる2000(平成12)年のご紹介です。全部で142編あります。

ふくらむ 春
                          小黒恵子

春は木の芽が ふくらむ
お花のつぼみが ふくらむ
夢の風船大きく ふくらむ
ミーシャのおなかも ふくらんで
子ねこが五ひき 生まれたよ

春はおはなし はずんで
小鳥のうたが はずんで
ママのハミング明るく はずんで
さんぽの子犬も はずんで
パパといっしょに はしってく

春はまどが ひらいて
あかちゃんのお手手が ひらいて
すきな絵本をパラパラ ひらいて
こころとこころを ひらいて
みんなの笑顔 まぶしいな

2000年(平成12年)3月15日発行 こどものうた‘00  日本童謡協会年刊童謡集

  小黒恵子氏は、編集委員になっています。下記は「あとがき」です。

  春たけなわ、通算24冊目の年刊童謡集「こどものうた’00」をお届けいたします。
 今回は世紀の節目2000年の出版ということもあってか、142名という多数の詩人会員のご参加があり、委員もかなり意気込んで編集にあたりました。いままであまりご参加頂けなかったベテランの詩人の方々のご参加も得られて、たいへん華やかな顔ぶれのアンソロジーになりました。また、無い様の充実、作品の質の向上というご要望にも、参加詩人の真摯なご協力を得て聊かなりともお応え出来たのではないかと思って居ります。
 この童謡集のなかから、こどもたちの心へ向けて力強く羽ばたく歌が一つでも多く産まれますようにーー
 秋の「童謡祭」が期待されます。
 出版に当って、今年もまた、伊藤幹翁事務局長、会田佐登子事務局次長、千葉貴子さんにたいへんお世話になりました事を、感謝をこめて、ここに記させて頂きます。

           年刊童話集 編集委員会
             委員長 武鹿悦子
              委員 生地靖幸、小黒恵子、尾上尚子
                 甲賀一宏、こわせ・たまみ、佐藤雅子
                 中村守孝、鶴岡千代子、三枝ますみ

2000年(平成12年)3月15日発行 こどものうた‘00  日本童謡協会年刊童謡集

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回も、「こどものうた」(日本童謡協会年刊童謡集)から、「詩」をご紹介します。(S)

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