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No.590 小黒恵子氏の記事-10 (全国初の音楽賞創設)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今回も、1996年に●●新聞に記載された「花とライオン児童合唱音楽賞」の記事のご紹介です。

童謡記念館小黒恵子さん 少年少女合唱団を対象に全国初の音楽賞創設 
   
童謡作家として活躍し、川崎市高津区諏訪で自宅を改装した「小黒恵子童謡記念館」を開いている小黒恵子さん(六七)が、記念館開館五周年に当たる今年、全国の少年少女合唱団を対象にした音楽賞を創設した。千近くあるといわれる少年少女合唱団だが、音楽賞がつくられたのは全国で初めて。子供不足や塾通いなどで存続が危うくなっている合唱団を元気づけようというのが狙いだ。

賞の名前は「花とライオン児童合唱音楽賞」。「世の中で一番美しいのが花。一番強いのがライオン。大人も子供も夢を感じられる名前にした」と小黒さん。花もライオンも小黒さんの歌詞によく登場する、童謡作家らしいネーミングだ。
小黒さんが私財を投じ、昨年十一月に文部大臣の認可を受けた「公益信託児童合唱音楽振興基金」を母体に、小黒さんをはじめ写真家の秋山庄太郎氏、上野動物園元園長の浅倉繁春氏、作曲家の高木東六氏ら文化人七人でつくる運営委員会が全国の合唱団から毎年一団体選び、表彰、助成金を出す。七氏からは「これまでに無い賞で、ぜひやりましょう」と、快諾が得られたという。
選考は書類で行うが、「長く存続し、近年も熱心に活動している」「地域に密着し、ボランティア活動などを行っている」といった基準で選び出す。
今月第一回委員会を開き、第一回授賞式は記念館の開館月に当たる七月になる予定だ。
作品の合唱を頼むなど、いくつかの合唱団と長い付き合いがあるという小黒さんは「合唱団は地味な活動だが、子供たちは礼儀正しく、練習場の掃除なども行き届いている。学校外の友達と知り合うのも大切な機会。なによりも歌をうたう情操教育の効果は計り知れない」と話す。
「子供のころの歌は一生忘れないから、人に自然や生き物への愛をはぐくませることができる」というのが小黒さんの持論。小黒さんは「いずれは受賞グループに毎年記念館でコンサートをやってほしい」と夢を話している。

●●新聞 平成8年(1996年)2月5日

現在は、川崎市に遺贈され、リニューアルしてオープンしています。色々とイベントも行っていますので、当館ホームページでご確認ください。

  最後までお読みいただき、ありがとうございました。
  次回も、1996年に新聞に紹介された小黒恵子氏の記事を、ご紹介します。(S)

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