ラフが大事な話

先日、こちらの記事で「ラフが大事なんだ!」と書きました。
私の場合、例えばこんな感じ。

以前描かせていただいた篠 綾子さん著「紫式部の娘。賢子はとまらない!」(静山社)の単行本のカバーイラスト。

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制作の流れをまとめてみました。

1.鉛筆ラフ
(鉛筆でコピー用紙にザクザク描きます。3案くらい出すこともあります。このときも3案出しました。最初の提出物なので、いつもとても緊張する…ここでがっかりされると悲しいので、小倉さんに頼んでよかった~!と思ってもらえるようにがんばるところです。仕事の中で一番緊張するし、一番大事なステップです。)

ラフ01

2.色ラフ
(OKもらった鉛筆ラフにPhotoshopでベタ塗り。水彩で描くので後から大幅な色変更が必要にならないように、配色のイメージを確認してもらいます。ここでOKいただけたらあとはこの通り仕上げるだけ!ほっとする瞬間。でもこのデータ以上に美しく、感動してもらえるように仕上げるのが大事。)

色ラフ2

3.本制作
(水彩絵具で描き、Photoshopで加工しています。透明感や輝きはどうしても紙では難しい!Photoshopで美しくお化粧して仕上げます。デザイナーさんが使いやすいように天地左右に広めに展開して描きます。このときは一枚絵で仕上げましたが、最近は「人物」「背景」「小物」など、レイヤーに分けて後から移動できるように仕上げることが多いです。そうすると喜ばれることも。)

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デザイナーさんがデザインをしてくださった完成版がこちら↓

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広告の仕事もだいたい同じです。
時間と予算の都合で間を端折ることもありますが、依頼者さんが都度安心できるように丁寧に確認のステップを踏んでいくのを大事にするタイプです。

他のイラストレーターさんはどんな風に進めているんだろう。ラフなしという人もいると聞くし、人それぞれですよね。見てみたいな~!

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