文化の日、金継ぎをしよう。
11月3日、文化の日。
京都から電車に揺られること、20分。
大学時代を過ごした街、滋賀県草津市に、久しぶりに降り立った。
農業をやる一方で、「金継ぎ」の先生もしている恋人。
この日、ワークショップを開催すると聞き、撮影係として同行した。
(朝なので、ちょっと眠そう笑)
場所は「みんなのハナレ」という、オープンして1年少々のオシャレ空間。
大学時代にこんなスペースが近くにあったら、きっと入り浸っていたに違いない。
今回のワークショップは募集開始後、午前の部も午後の部も、あっという間に満席になったそう。
金継ぎの人気と恋人の人望には、改めて驚く。
参加者の方々が持ち寄った器と、それぞれのエピソードを紹介しあい、午前の部が緩やかに始まった。
金継ぎには色々な手法があるそうだが、今回取り組んだのは簡易版。
パテや瞬間接着剤で欠けとヒビとを修復し、紙やすりで磨き、最後に金粉と新うるしを混ぜたペーストで仕上げていく。
時折、休憩もはさみつつ。
ゆっくりとした時間が流れていく。
金粉や新うるしをはじめ、今回使っている道具はすべて雑貨店で手に入るらしい。
一度体験し、身につけたら、あとは自宅でできるようになるのが嬉しい。
完成した器を並べて、記念撮影。
金継ぎは単に傷を修復するだけでなく、それをひとつの模様や景色に見立て、芸術作品としても鑑賞されているそう。
参加者の中にも
、金の継ぎ目から連想し、花を描かれた方がいらっしゃった。まるで、最初からそうであったかのような仕上がりだった。
お昼休みを挟んで、午後の部も開始。
金継ぎを知らなった頃は、器が割れたら捨てざるを得なかったが、こうして学ぶことで「直す」という選択肢を持てるようになった。
もちろん、すべての器に金継ぎを施すことは難しいかもしれない。
ただ、「割れても諦めなくて良いんだ」と思えることで、少しだけ気持ちに余裕が生まれる。
失敗しても、大丈夫。過去の傷にも、価値を与えてあげることができる。
なんでもかんでも人生に結びつける自分の癖はどうかとも思うけれど、そんな風に考えた、文化の日だった。
美味しいご馳走と、お土産もありがとうございました!
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『金継ぎワークショップ』
2020年11月3日(火・祝)
企画:#前略、ひと手間をたしなみたい派です。
講師:龍田春奈
撮影:小黒恵太朗
お土産:ecru bakery
会場:みんなのハナレ
おつかれさま。格好良かったよ。
いつか、コーヒーでもご一緒しましょう。