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【自分で解説】漫画の反省と今後の目標

〇先週、新作漫画を公開した。

タイトルは【わたくしがいちばん強いお嬢様ですわ!】。少女漫画チックなお嬢様同士が「ご対幡」という、早い話がステゴロのタイマンでバトルする話だ。絵柄は80年代の少女漫画、筋書きはヤンキー漫画をモチーフにしている。
投稿から1週間たったので、今現在の感想を日記につけたい。

良かった点:指輪でぶん殴るお嬢様を見開きで描けた

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今回、最初から最も強くイメージがあったシーンだ。そもそもこのお話は、お嬢様がキラキラの指輪で相手をぶん殴ったら面白いだろうなと思ったのがきっかけだ。

最初はシンプルにごついダイヤモンドの指輪で殴る案だったのだが、主人公がそんな成金的な上位存在でいいのか?と思い、変更した。主人公である金剛院 盾破(こんごういん たては)は精神力を「宝石が欠けた指輪」に集中させて相手をぶん殴る。これであれば、「キラキラの指輪」で殴りつつも、「足りない分を精神力で補う下剋上な主人公」が成立するからだ。

その結果、精神力というのももっと具体的な「気高さ」という能力要素になった。「気高さ」とは例えば「鬼滅の刃」でいう「全集中の呼吸」、ワンピースでいう「悪魔の実」、ハンターハンターでいう「念能力」だと思ってくれればいい。お嬢様の個性によってさまざまな特性を発することができる。盾破は「ダイヤモンドの気高さ」の持ち主であり、全身を超硬化させて攻守に利用することで、「花の気高さ」を使う鏡宮 妃薔薇(かがみや きばら)を打ち破った。もっとも「花の気高さ」は妃薔薇自身の気高さではないのだが…。

格闘マンガは難しいが、「気高さ」のおかげでキン肉マン的な気楽さが出た。

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後は、公家言葉風の煽りをいれるお嬢様、というのも描けてよかった。「お嬢様もの」はもはや一ジャンルと化すほどに膨れ上がったが、個人的にその言葉遣いが納得いかなかったので、きちんとお嬢様言葉を勉強して反映できたのは嬉しい。

反省点:さほどウケなかった

まだ1週間というか、もう1週間だが、各サイトでのPVは多くて1000程度。正直言うと思っていたより少ない。

理由の一つには、私の活動頻度が低かったことがあるだろう。この1年ほど特に音沙汰なかったため、これまで作品を見てくれていた人も離れていたと思われる。

もう一つは、なかなか心苦しいことだが、私が感じているよりも、他の人はこの世界観が面白いとは思わなかったのではないだろうか。少女漫画でケンカというミスマッチは新しくはあったが、それが決して魅力にはならなかった──というよりも、理想的なステージまで昇華されていなかったように思われる。特に、肝心な戦闘シーンの迫力不足は感じていた。綺麗さといい意味でのヨゴレ、どちらも中途半端感は否めない。

今後:本を出したい

とはいえ、1作描き切ったのは偉い。社会人になってから初の作品である、そこは認めてやらねばならない。

今のところ、「カレオバナ」が33ページ、「ママはむかし女騎士だったらしい。」が50ページ、そして「わたくしがいちばん強いお嬢様ですわ!」が40ページの、計123ページが完成原稿になっている。短編集として編纂するのに丁度いい量だ。それぞれの作品との時差もあるし、セールス的な伸びしろは見込めないが、趣味としてはここで1回単行本を制作したい。せっかく本職になったのだし。

たしか、こういった同人のコミックスは最小ロットが50だった気がする。今の私では知り合いにも配って10冊捌ければよいので、それには幾分余るが、幸い資金的な余裕はある。制作期間はだいたい1カ月でみておきたい。コミティアをはじめとする自主制作発表会が悉くないのは惜しいが、待っていると私の寿命が尽きる。忘れぬうちに積極的に行っていきたい。

最後に:ありがとう

反省で「ウケなかった」と書いたが、称賛してくださる方も少なからずいてくれた。これは大変なことだ。本当に嬉しい。ありがとうございます。あなたがたのおかげで、私はまだ描けます。

いま26歳、30歳までにはこの趣味との折り合いをつけたい。それまでにもう少し作品を制作するだろう。どうか気長に支えていただければ、私はいつかそれに報いる。約束しましょう。

まんがを読んでくださいね。