その人を輝かせる魔法は誰がかけたもの?◆魔法陣【ぷろおご伊予柑の大預言】
対談:ぷろおご伊予柑の大預言をアーカイブしています。
収録は2023年11月です。
キャバクラ通いのおじさんは魔法にかけられたがっていて、キャバ嬢は魔法に魅せられている
伊予柑:今日のテーマ、魔法陣。僕が最近関心があるテーマです
伊予柑:魔法陣というのはその人の能力がいつもの3倍5倍にバフがかかる場所のことです
ぷろおご:すごい、領域なんだ
伊予柑:へっぽこなおじさんが、舞台の上だとヒーローみたいな振る舞いができるっていうのはめっちゃわかりやすいところ
ぷろおご:バンドマン
伊予柑:うん、バンドマン
伊予柑:そういうやつ。お父さんも会社だと部長としてめっちゃヒーローをやってる、とか
ぷろおご:たしかに。会社は魔法陣なんですね。魔法に守られてるんだ
伊予柑:キャバクラとかも魔法陣なわけですよ
ぷろおご:そこに足を踏み入れれば、ね
伊予柑:そう、なぜかふつうのお水が2000円になる。魔法がかかってるんですね
魔法がある世界では、自由意思はクソ
伊予柑:そういうふうに考えると、僕らは実体のものを消費してるのではなく、かなり魔法によって動かされてるという経験が多いはずなんですよ
ぷろおご:うん、たしかに
伊予柑:みなさんの学校も魔法陣。「東大となにがちがうの?」「YouTubeで東大の授業を公開してるでしょ」みたいな。でも入ると魔法がかかるわけですよ
ぷろおご:なぜ予備校に行くか?魔法陣だから
伊予柑:スラムも魔法陣ですよ
伊予柑:「自分のところに奢りにきた時点で魔法がかかってる」あなたもよくそう言っていますよね。つまりわざわざツイッターで見て、奢りの予約をし、「こないかもしれない…」を乗り越え、寿司屋に行って奢らなきゃいけないという
ぷろおご:しかもおれのほうが遅刻してくる
伊予柑:つまり環境とか状況が魔法をうみだすわけですね
ぷろおご:その場に行って何を話すか、じゃないってことだね
伊予柑:もちろんそれも大切なんだけど、バフがもう3倍5倍、何倍にもなっちゃってるんだよね。で、この魔法陣から抜けてしまうとシュルシュルシュルってなる。アイドルもジャニーズ事務所からでたら、シュルシュルシュル〜って。かつ、今はジャニーズそのものという魔法陣が崩壊しつつある
奇跡を求めると、魔法の消臭剤を買わされる
伊予柑:魔法陣って概念はおもろいし、もっと自分たちで使えないのかなとも思うんですよね
ぷろおご:魔法陣からあぶれた人たちがたくさんいるからかな
伊予柑:そうですね
ぷろおご:学校とかもまとまりがなくなってるし、人によっては家庭とかもないもんね。世の中が魔法陣不足なんだね
伊予柑:あとは高度な魔法陣すぎて、自分が魔法陣に乗っかってることに気がつかないとかもよくある
ぷろおご:基本そうですよね
伊予柑:魔法陣の基本は掃除なんですよ
ぷろおご:掃除?
伊予柑:トイレ掃除をすると店の売り上げは必ずあがるんです
ぷろおご:すごい。そうなんですか?
伊予柑:意味がわからないけど、トイレ掃除すると居酒屋はだいたい売上が上がるんですよ
ぷろおご:ええ、それってどういうことなんですか?
伊予柑:ちゃんと説明すると長いけど、魔法です
ぷろおご:トイレの神様?
伊予柑:そう、トイレの神様が喜ぶので売上が上がります
ぷろおご:すごいめちゃくちゃ怪しいことを言ってる。これからなにを売られるんだろう?魔法の消臭液?
人のせいにしがちな人が見落としているものとは
伊予柑:こういうのを昔は俺もバカにしてたんだけど、いろいろロジックを追っていった結果、「ほんとなんだ・・」ってなってしまった
ぷろおご:飛躍はするけどわかるっちゃわかる
伊予柑:こういうのをどうやって他人に伝えたらいいだろうって悩んでます
ぷろおご:「他人」っていうのは魔法陣の上にいる人たち?
伊予柑:そう。「お前に実力があるわけじゃなくて、魔法陣のなかにいるだけなんだよ」という人々
ぷろおご:あの人の下には魔法陣があるということをどう説明するか?
伊予柑:そう
ぷろおご:おれ、けっこう言っちゃうからね。「それは魔法陣では?」みたいな
伊予柑:どんな魔法陣があるの?
ぷろおご:おれの場合そういうもの、わかりやすいものがポイントが見えるというよりかは、その人の人生における流れのようなものがわかる。たとえば、人間ってすぐヘンに因果関係を結ぶじゃないですか。
目の前に誰かがきました。で、自分に嫌なことが起きた。そいつのせいでは?っておもうじゃん。でも、そうとはかぎらないわけだよね。相手がAさんでもBさんでもCさんでも起こりえる事故だったりするし、そもそも自分の問題だったりする。誰かと接触したことに起因する自分の問題だったりするわけですよ。
なんで今まで起きなかったかみたいなところが魔法陣的じゃないですか。どうして起きたかじゃなくて、どうして今まで起きてなかったか。その理解が欠けていると、あいつが起こしたってなるわけですよね。そういうふうに魔法陣を認識している気がする
大して役に立たないおじさんのいるチームは強い
伊予柑:思いあたる話があります。仕事で関係していたアーティストグループのチームワークがうまくいかなくなったらしいんです。そこはわりと若いグループで、俺がひとりおっさんだったんですね。お互いに円満なかたちで俺が抜けたんですけど、俺が抜けた途端にチームがうまくワークしなくなった。おそらくですけど、俺が抜けたからなんです。
エンターテイメント活動って浮き沈みがあるじゃないですか。あたりまえなんですけど波がある。流れがよくないときって、全部おじさんが悪い!なんですよ。
伊予柑:人は流れがわるいときって何かのせいにしたいんですよね。流れがわるくなった原因について考えるじゃないですか。俺の読みとしては、おじさんが抜けたことにより、流れがわるい時に、リーダーが悪い!みたいになってしまった。そうなるとリーダーはツラいし、防衛的になるじゃない?
だけど、おじさんをひとり置いておくだけで、どんなヘイトもおじさんに向く。だから、チームとしての機能が損なわれることはないんですよね
ぷろおご:いいおじさんがいればね
伊予柑:「UUUMが悪い!!」って言えるんですよ
ぷろおご:「UUUMってそもそもそんなに仕事してないから、リーダーが悪いんじゃない?」っていうのはおじさんがはたらいてないってことなんだ
伊予柑:運がわるい時は俺のせいになる。運がよくてもわるくても、俺は変わらずなにもしてないんだけど、みんなの実力を発揮させる重要なパーツをしていたんだな、と思ったという
ぷろおご:うん、わかりづらいね。いるだけ、あるだけ、たしかに。
魔法陣っていうとまたややこしいけど、儀式的ですよね。儀式的なものを通した先に、そういうものがあるんでしょうね
魔法陣が見えると、運と実力の区別がわかる
伊予柑:魔法陣は自分たちが活動する前提にある環境なんですよね。前提にある環境から受けている恩恵を、正確に認識するのって難しいんです。
大きい会社さんでめっちゃクリエイティブなプロジェクトがあって、そのリーダーの方に、「ほかの会社さんも似たようなプロジェクトがあるのに、あなたたちは全部うまくいっていて、素晴らしいんですけど、どうしてですか?」って聞く機会があったんですけど、
「ここがポイントで〜」ってでてきたところは、「え、それって他社さんもできますよね」というものばかりだったのね。その人は魔法陣の中にいるから答えられないんですよ。
なので、「もしかして前任者の方とかなにかされませんでしたか?」みたいなところ、その人の考えではない、「環境」について聞いていくと、だんだん見えてきた。
伊予柑:多分、前任者がほとんどの魔法陣を描いていて、あなたはただ踊っただけですねっていうことがわかったのよ
ぷろおご:なるほどね
伊予柑:校長先生の仕事というか
ぷろおご:ちょっと飛躍するけどアスペとか発達系の人間って、魔法使いだとおもうんですよ。ドラクエとかで言ったら、騎士みたいな直接物理攻撃タイプじゃなくて、一旦この魔法をかためる。たとえばすばやさをあげるとか、防御をあげるとか、いろいろ魔法ってあるとおもうんですけど、それを固めたうえで戦う、みたいな。そういう手法だな、とおもいますね
ぷろおご:おれはここ1年ぐらい、体力があって誠実ないいやつ、みたいなことを周りに言われるんだけど、たぶん、3年以上前はそんなことまったくなかった。今もあんまり変わらないんだけど、なにが変わったかって、自分のゲームのスタート地点、自分がおかれてる位置の魔法陣が揃ってるんですよ。ダンジョンができてて、そこに相手が入ってきたときにのみ、戦闘がはじまる。そうすると俺の領域なので、必中効果なんです
伊予柑:パワー100
ぷろおご:そうそう。そこにいるおれはもう自由に動けるから、相手が入ってきたときだけ対応ができる。そうするとご機嫌にいられるし、どんな相手がいても対応ができる。逆に、自分の魔法陣の外にはでない。
プロボクサーが総合格闘技をやったら負けるじゃないですか。ボクサーが総合格闘家に勝つためには、ボクシングのリングにこさせればいい。「お前は名前がないんだからオレとやりたかったらリングまであがってこいよ」って言ったら、総合格闘家はボクシングにくる。そしたら勝てる。
そういうやり方を魔法陣的にやっていくのは発達系の人にとってだいじだとおもうんですよ。おれはそっちの人間だから、自分個人のことにおいてはけっこう日常的に魔法陣を構築してるところがある
問題解決能力とは別方面で重要な能力について
伊予柑:「掃除しよう!」からなんですよね。すごいわかりやすい。俺もADHDで物をなくしやすいので、物をなくさないように物を捨てたりする。捨てたらなくさない
ぷろおご:そういうのあるよね、魔法陣的だ
伊予柑:ケアという概念は、なにか起きた時に、ただその人に寄り添うというものなんですけど、それでいうと、そもそもケアすら起きない状況にするというのが今回の話でしたね。
つまり、なくしものがないようにものを捨てるみたいなのをやっていくことで、自分の動きやすい空間を広げていくのがけっこう大切だな、と
ぷろおご:おれ、最近ADHDエピソードみたいなものがないですもん。ひどいはずなのに。なくすものを持たないとか、なくしても気にしないとか、それをできる魔法陣が組んであるから、べつになにか起きても魔法陣が勝手に解決してくれるし、
もはや、なくしものをしたことすら忘れたらはじめから存在しなかったことになるからね。そうなると、事件はなにも起きてないわけで、要するに魔法陣の構築をうまくやると勝手に処理されていく
伊予柑:これまで風水といっていたものとほぼ同じ概念ではあるんですけどね
ぷろおご:魔法陣の上にいるってことは、風水的な処理が施された空間にいるってことですよね
伊予柑:会社とかお店はけっこう魔法陣が工夫されているので、それを読み解けるようになると、おもしろい
ぷろおご:魔法陣って見えますね。けっこうパッと見てわかる。この空間はこの魔法が効いているなあ、って魔法使いならわかりますよね。人を見てても、いい魔法陣だなああ、っておもうことがある。あるいは、パワーあるように見えるけどちょっと内部が終わっちゃってるな…とかもさ。それも魔法陣がちょっと弱いなとかそういう査定ですよね。
たしかに、魔法陣ってあるなあ
伊予柑:見えるようになってくるとアスペが嫌いな儀礼とかそういうのもやりやすくなってくる
ぷろおご:見えるからね
ぷろおご:朝礼も魔法陣というか魔法を成立させるための儀式だよね。魔法陣がそれをさせるんだ。みんなで魔法をかけましょう
伊予柑:だいじなんだよ。ということで、魔法陣、気をつけて見るとおもしろいよって話でした
ぷろおご:風水ネタのアップデート版ですね
(魔法陣 完)
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