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感情を磨き、人間になれ

昨日、小学校6年生たちに北極の講演をした。90分間、北極の自然や動物、冒険の様子をクイズを交え話した。

最後に、時代の変化の激しい今を生きる子供たちに「時代に取り残されないために」どうすべきか伝えたことは「時代を追うのではなく、時代が変化しても変わらないものを大事にしてほしい」と話した。

冒険心や挑戦心、人に対する優しさ、素敵な笑顔、仲間を大切にすること、100年前も100年後も、ずっと変わらない「人間の感情」を磨いてほしい。
2024年の最先端は、2025年には古くなる。機能的人間は入れ換え可能な存在になる。

100年後にはfacebookもエクセルも、積み立てNISAも消え去っているだろうけど(残っているかもしれないが)間違いなく「素敵な笑顔」は素敵のままだ。
「笑顔⁈うわ!キモい!」という価値観にはならない。

一人ひとりは皆、感情を持っていて、自分の感情を磨き、他者の感情に想いを寄せる。その普遍性を大切にして、その上で時代ごとの知識や教養を身につける努力をしよう。

そう言いながら、自分がやってきた夏休みの100マイルアドベンチャーはまさに「感情」の旅だったなと思いつく。

細かい計画や体験プログラムを排除して、その場の「感情」で旅を進めていく。

人は計画が先立つと「計画に従う」ものだが、100マイルは「感情に従う」ことを重要視している。

真夏の炎天下、気持ちの良い清流を見つけて「あそこで泳ぎたい!」と思う気持ちに対して「いや、この後に草木染めのワークショップを予約しているから、泳ぐ時間はないんだよ」と言って、事前の「計画」にあったワークショップを遂行する。
それは旅ではなく、旅の皮を被った作業だ。

100マイルアドベンチャーでは、11日間の中で、ワークショップだの◯◯体験だのという、事前の「計画」「予定」を、スタートからこの12年すべて排除してきた。

強烈な印象として残る思い出は、計画性の中に生まれるのではなく、突如としてやってくる。

突然現れた、素晴らしい機会に柔軟に対応し、楽しみ、価値ある体験に繋げていく為には、何よりも「感情」が大切になると思っている。

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