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映画の話 チーズタコスとアメコミ映画

この前に日本でも話題になった「呪術廻戦0」といま話題の「the batman」を観に行った。呪術廻船0はイギリスにいた時に日本で公開が開始されていて、評判も良かったので早く観たいなと思いながら、ようやく見ることができた。快適に観たいし、観客数の少ない平日を選んで観に行った。

平日だから空席も多くて、ゆっくり観れるだろう(僕はぎゅうぎゅう詰めの映画館が苦手だ)と向かったのだが、予想は外れて、70%ほどは埋まっている状態だった。どうやらその日に限って新しい限定特典が配布される日だったそうで、それを目当てにやって来ていたようだ。「これじゃあ平日に来た意味が…」とも思いながら観ないで帰るわけにも行かないし、とりあえず一番端の席を確保した。特典はいらないですと拒否すると「いいのですか?」と再確認するように店員さんが答えたのだけれど「大丈夫です。」と念を推して受け取らなかった。

映画自体はとても良かった。やっぱりMADのアクションは最高だ。監督はたしか韓国の若手の人で、この作品が初監督だった気がする。アクションシーンのテンポの良さと緩急の使い分けが観ていてスッキリさせてくれる。

「the batman」は休日に観に行ったのだけれど、それほど混んではいなかった。公開して最初の週だったからそれなりに人もいるだろうと予想していたのだけれど。アメコミ映画って海外だと狂ってるほど人気なのに、日本だとそこまでって気がする。

少し話が逸れるけど、イギリスでトム・ホランド版スパイダーマンを観に行った時のことだ。チケットの前売り販売の日程が決まった時、パナマのお友達のルイスが「たつき、チケットは早めにとっておけよ。早く取らないと公開当日に見れなくなるからな」と何度も忠告してくれた。なんでもパナマやその近くのメキシコではスパイダーマンの前売りチケットを買うために取り合いで暴動が起きてたそうだ。早く観たいのはわからなくもないけれど暴動まで…。とやっぱりアメリカとその周辺国のアメコミ人気は比ではないなと実感した。

そのルイスも大のアメコミファンで、「たつき、服はどうしよう。やっぱりスパイダースーツで行くべきだよな」と本気でブライトンの周辺の服屋でスパイダースーツを探していた。結局は見つからなかったけれど、僕としては映画館の席の隣にスパイダースーツを来た友達と長時間映画を見るのは、色んな意味で耐えられなかっただろうと思うと、これはこれでよかった。ちょっと恥ずかしいですよね。

アメリカ周辺とと日本の映画事情って結構異なっていて、これもパナマ出身のルイスが行っていたのだけれど、映画は2〜3ドルで見れるそう。2〜3ドル?!と最初は驚いた。DUNE砂の惑星をルイスとイギリスで映画を見た時「どうして一本の映画に15ポンド(2000円)も払わないといけないんだ!おかしいよ」と文句を言っていた。さらにそこの映画館のクオリティが低く、二度とあんなところはいかない、となかなかに怒っていた。

2〜3ドルで映画が観れるのはいいですよね。正直羨ましい。日本じゃ徐々にチケットの値段が高くなってきて、気軽に多くの作品を見るのも躊躇われる。次第に映画離れが進んじゃうんないのかなと危惧もする。今はネットフリックスやらで気軽に作品を見れたりするけれど、やっぱり映画感で大きめのポップコーンと大きめのコカコーラを脇に置いて鑑賞するのか映画だよなとも感じる。

ちなみにメキシコやパナマではチーズタコスと一緒に鑑賞するのが王道だそうだ。ブライトンの映画館にもチーズタコスが販売していたから、「お前も頼んでみなよ」と勧められて食べてみた。濃いめのチーズときつめの炭酸の相性はなかなか悪くなかった。けれど相変わらずルイスは「チーズがまずいよ。これじゃあタコスとは言わないね」とぶつぶつ文句を言っていた。

それでもスパイダーマンの映画自体は本当に良くて、歴代スパイダーマンの登場シーンのとかなんかは観客がみんな歓声を上げていた。ルイスも結構上機嫌で、値段とか食べ物なんかより結局は映画が良ければそれでいいのだ。


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