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今クロップ(2021/22)はケニアを推します!


こんにちは わかきです。

私は去年と今年Kenyacof(ケニアコフ)というケニアの輸出業者からコーヒーを仕入れました。

そのケニアコフ貿易担当のダニエルさんとのオンラインイベントに参加しましたのでその議事録と私の感想をここに残します。


結論から申します。

今クロップ2021 / 22のケニアコーヒーは全体的にレベルが高い!
そして現在扱っているカモコAA是非飲んでいただきたい!



まずはじめにケニアコーヒーに対する私の印象。

スペシャルティコーヒーの中でとても魅力的な生産国であること。

①ケニアのコーヒーには力強い酸があります。
ケニアのコーヒーを飲んでスペシャルティコーヒーにハマった人も多いはずです。

ケニア特有の品種やソーキングという独自のプロセスを行うことが大きな要因だと言えます。

②独自の流通システム。

ケニアでは現在COE(品評会)が開催されていません。
それはCOEが開催される前から既にオークション制度が存在しており、品質が高いコーヒーにはしっかりと対価が得られるようなシステムになっています。

こういったことからケニアは魅力的な生産国のひとつであると言えると思います。


CAFE IMPORTSより引用

ではここからが本題!
ダニエルさんがお話ししてくださったことを共有します。


ケニアは現在変化の時期を迎えている?


[生産エリア]

2017 〜 2018 干ばつが起きた。
2019 〜 2020 天候回復 (品質も回復していった)

こういった天候の影響を受けることもあり
東部、西部にも生産エリアを増やす試みがあるそうです。

今後主要銘産地であるニエリ・キリニャガ・エンブ・ムランガ以外の
コーヒーが流通する機会も増えそうです。


[プロセス]

ケニアといえばウォッシュドプロセスのコーヒーがほとんどです。
しかし近年新たなプロセス、ファーメンテーションを試す若者が増えているとのことでした。

特にナチュラルプロセスはアジアロースターからのリクエストが多いことも背景にあるようです。

ピッカーへの賃金はどれほど収穫できたかの重量換算とのこと。
ナチュラルプロセスは水分量の影響でウォッシュドよりも賃金が貰いづらいこともあり今までは敬遠されていたそうですが、今後賃金の支払い方改革を検討しているそうです。


[品種]

Bourbon-Typica Groupに属する SL28SL34 という品種
F1 Hybrid 系統の Ruiru 11
複合品種の Batian

こちらの4種がメインで栽培されています。

SL28・SL34は品質が高い傾向で、
Ruiru11 は干ばつ耐病の効果が有り、
Batianは生産量増加が見込めるそうです。

通常は品種をミックスして栽培するとのことで
SLだけのロットは作成可能だが、区画分けやウォッシングでの選別が必要。

気候変動により " 土 " のPH値に変化があるそうです。
土のPH値が適正よりも酸性になると味のバランスが悪くなる。

対策として「グラフィング」という土壌を上書きしたり、肥料を使ったりする場合がありますが、更に気候変動が進行していくと今ある品種の栽培が難しくなると不安視していました。


[その他]

ケニアではバリスタを目指す方が増え、
土地を持っていても農業をせず売却してしまう人が多そうです。


[まとめ]

今年取り扱いしているカモコは
エリアはニエリ地域、SL品種のみのロットでウォッシュドプロセス。
ケニアらしさの最高峰を知るにはこの上ないコーヒーかと思います。

しかしニエリ地域が1番、SL品種が1番、ウォッシュドプロセスが1番
という今までの定石は天候などの影響で近いうち打ち破れるでしょう!!

変化や新たなチャレンジを受け入れつつケニアの素晴らしいコーヒーを楽しんでいきましょう!

ケニア カモコ
https://wakakicoffee.thebase.in/items/67183958

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