世界にひとつだけのベースギターの巻。
写真を見ていただいて「ん、何これ?」ってなった方はベーシストですね。
しかもメーカー名が無いぞよ!
ジャーン!
実は今やリペアーマンのグラ小椋さんが、制作したベースなのであります!
私はこれを今後メインに使っていこうと思っています!
ですがこれ、見た目だけでもいろんな部分が「あれれ?」なのです。
ちょっとマニアックなお話ですのでご興味の無い方はスルーしてくださいませー。
さてさて、グラさんの構想はこちら。
■ヘッドからボディエンドまでジョイント無しのスルーネック。
■ベースの鳴りを重視した製作方式でナット幅38ミリの細身形状。
■手が小さくても弾きやすいネックグリップとハイポジに楽に手が届くヒールシェイプを実現。
ということなのです。
この文章で意味がわかる方はある程度、写真でもお分かりと思いますが、まず最初の「あれれ」はネックがジャズベースなのです。
ナット幅が38ミリというのはジャズベースと同じですね。
ちなみにプレジションベースは44ミリあります。
私は長いことフェンダーのプレベを使用していましたが、最近は、同じフェンダー社のプレベボディーのジャズベネックのベースに変更し使っておりました。
手の小さい私にはこっちの方が弾きやすいからです。
同じ理由で、写真のこのベースもしっくりきます。
というわけで、見た目でまず最初の「あれれ」はプレベとジャズベが一緒になっていることでした。
見た目の「あれれ」はまだまだありますよ。
これ、22フレットあるのです。
普通のプレベは20ですから2フレット多いわけです。
で、もちろんそこまで指が届くように構想通りにシェイプしてあります。
最近多くなってきた24まではありませんが、まあ20フレットだった私には2フレット増えたらもうなんだかとってもお得な気分なのです。
そして見た目の「あれれ」その3はこちら。
ピックアップが前後にあるのです。
センターには通常のプレベのピックアップとブリッジ側にはジャズベのピックアップ。
これ、すごいっすね、2倍ですから。
しかもですよ、センターのピックアップって2個で一個なのですけど、これが3、4弦側がブリッジ寄りで1、2弦側がネック寄りになっています。
これってプレベの逆なんです。
「え? じゃあ、低音の音が硬くなったりしない?」
って思うところですが、なんと!
このピックアップの位置そのものがネック側に寄っているのでそうならない。
つまり、低音は従来の位置かそれよりもネック寄りで、1弦2弦はさらにネック側の位置で音を拾っているというわけです。
ですがーーー!
2ボリュームなので、ブリッジ側のピックアップを混ぜて硬い音も再現可能。
曲によって使い分けられるという代物だったのです。
「あれれ」その4としてはこの2ボリューム、1トーンのコントローラー。
普通、このつまみはプレベなら銀色のつまみ、ジャズベなら黒いプラスチックつまみです。
ですが、これは?
ギブソンレスポールなどで使われているコントローラーではありませんか!
見た目の違和感の大きなポイントはこれですねー。
でもって「あれれ」その5はピックガードです。
普通はコントローラーの部分にまで至っているはずが、そこまで無い!
まあ、これも私的には無くてもいいのです。
全然ピックを使わなくなってるので、そもそもピックガードすらいらないくらいです。
って、「あれれ」その6。
むむ、このトーンコントローラーの位置ってアウトプットジャックの場所じゃんか!
じゃあジャックを挿すところはどこに?
おっと、ボディの下側か!
これも、考えてみればフロント面にある必要はないのでこの位置で全然いいのであります。
というわけで見た目の「あれれ」をざっと書いてみましたー。
で、弾いてみてどうだったのか?
まずはこれ、驚いたことにパワーがかなりありました。
ていうかありすぎでした。
弦高も少し低めで、ピックアップは高めだな。
それも関係しているなこれ。
「うーむ、どうするか!」
ではピックアップの高さをちょっと下げてみよう。
すると「なるほどこうなったか」と音の強さが弱まりました。
この位置は時間のある時にもうちょっと研究してみよう。
よーし、これで弾いてみたらどうなるかな?
「弦が新品なのでまずベース弦のめちゃ新品の音がするぞー(笑)」。
と同時に、どこを弾いても均等な音量です。
それって普通な気もしますが、なかなかそうでもないことが多いので実にバランスが良い感じです。
「弾きやすいし、いいなあこれ」。
「でも2ボリュームだし、ピックアップの高さも研究必要だし、これ慣れるまでちょっと時間が必要かもだ」。
ふむふむ、今月はベースを弾く機会が多いので、どんどん実践してみよう!
なにしろ世界にひとつしかないベースってことでありますので!
大切にしまっておこうと思います。
間違えた!
弾いていこうと思います。
私は「ぶちかま志郎」って名前で主に荻窪ルースターの歌謡曲や洋楽ライブでベース弾いています。
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