仰木日向

作詞・小説家。主な著書は『作曲少女』シリーズ(ヤマハミュージックメディア刊)。http…

仰木日向

作詞・小説家。主な著書は『作曲少女』シリーズ(ヤマハミュージックメディア刊)。https://www.amazon.co.jp/dp/463691595X/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_0EVRFb462KRQQ

マガジン

  • ツイッターに書くにはちょっと長いやつ

    ツイッターのタイムラインを文字だらけにしそうになったときに書くところ

最近の記事

『誇り縛り』の話

 他人に対して「この人はなんでこんな物乞いまがいなみっともないことをするんだろう?恥ずかしくないのか?」と思うことがよくあった。ややハードな話題ではあるけれど、この件について思うところがある人に向けて、あと自分用にも備忘録として。  たとえば、『ほしいものリスト』について。自分自身をキャラクターとしてエンタメにしている人(広義の芸人)は、その存在そのものがサービスみたいなものだし、それに対する対価をそういった形で得るのは筋が通ると思う。けれど、たとえば音楽家がほしいものリス

    • 感想文 - 映画『シン・仮面ライダー』

      『シン』シリーズはとりあえず全部観たいなと思いつつ、なんとなく見逃してたシン・仮面ライダー。個人的には、ゴジラを越えはしなかったけど(というか比較対象としても違うからあれだけど)、すごく面白かった。 映画を見ながらすごく思ったのは『子供の思い出補正』という概念に挑戦したすごい映画だったなということ。 子供の頃に特撮を見てた頭の中には、勝手に作り上げられる『実際の映像よりもっとすごい仮面ライダーの理想の映像』っていうものがあって、むしろ子供はそっちの方を鮮やかな記憶として覚

      • noteにも140文字のつぶやき機能があったのか!どういう感じになるのかテストで投稿

        • 『1億点理論』の話

          友達との会話の中でよく使う概念だけど、そういえば文章としてまとめたことがなかったのでまとめてみる。 昨日、ある映画を友達と一緒に観て、そのあと夕食がてら感想を語り合う席があった。ちなみに、自分の感想としては全くピクリとも面白くない映画で、最初から最後まで一瞬も引き込まれない映画だった。そういう映画はたまにある。 そう思いつつ、でも映画の感想を語り合うのってなかなか難しいもので、同行者がいた場合はその相手にとっては面白い映画かもしれない。なので、感想を語り合う前に「こっちの

        『誇り縛り』の話

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          8本

        記事

          ビジネス書『ファクトフルネス』と月ノ美兎

          ある編集さんがオススメ書籍として贈って下さった5冊のビジネス書の中にあった一冊『ファクトフルネス〜10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣〜』。 (……つまんなそう。なんか難しそうだし。妙に分厚いし) というのがこの本の第一印象でした。なんかビルゲイツやオバマ元大統領も絶賛のコメントを寄せてるらしい超ベストセラー本らしいのですが、(あー、せっかくわざわざ贈ってもらったんだしちゃんと読まなきゃなぁ。やだなぁ)と思っていました。しかし読み終わってみると頂いた

          ビジネス書『ファクトフルネス』と月ノ美兎

          感性のズレの話

          (※この記事には、筆者の人格を疑うようなドン引きする話が含まれているかもしれません) Dead By Daylightというゲームがありまして、これはようするに『逃げ役4人 VS 鬼役1人で遊ぶホラー鬼ごっこオンラインゲーム』なのですが、まぁ詳細はさておき。 オンライン対戦ゲームの中で、対戦相手をおちょくるアクションをする行為のことを『煽り』と言ったりするのですが(ボタン連打で変な動きをしたりすることで相手プレイヤーを侮辱するサイン)、煽りから考えを馳せる『卑怯者を処刑し

          感性のズレの話

          ナイトメア・ビフォア・クリスマスの話

          ハロウィンのたびに思い出すのが、ティムバートン監督の代表作の一つでもある映画『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』だったりします。 言わずもがなの超有名な映画なのであらすじを語る必要もないとは思いますが、一応知らない人のために簡易に。 *~*~*~*~*~*~* イースタータウン、クリスマスタウン、ハロウィンタウンなどといったそれぞれに交わることのない世界があり、それぞれはそれぞれの世界とその常識で生きている。そんな中、ハロウィンタウンで最も恐ろしいリーダーでもあるジャック

          ナイトメア・ビフォア・クリスマスの話

          日本酒の美味しさを知ったときの話

          お酒に強くはない(飲むと必ず強力な睡魔がくる)のですが、味自体は結構好きで、祝いの席や楽しい席では飲んだりします。 とはいってもせいぜいビールを一杯か二杯くらいなもので、お酒好きの人みたいにワインだウイスキーだ日本酒だなんやかんやだというわけでは全くなく、量も種類も少なく飲んでいました。 しかしですよ、世の中でこんなにもお酒は美味しいもんだ、楽しいもんだと言われていると、なんかそれを楽しめてない自分は損してるような気がしてくることもありまして、なんとなくウイスキーを気まぐ

          日本酒の美味しさを知ったときの話

          『不幸バイアス』の話

          たびたびツイッターなんかで書いていることですが、またこれを思い出すきっかけがあったので少し。 ある漫画家さんが、編集さんと揉めてちょっとバッドニュースな形で話題になった、という出来事があったようで、こういった話を聞くと(おお、またか)と思ったりします。 編集さんと揉めた、編集さんがこんな酷いことを言った、編集さんがこんなクズだった、こういった『編集さんがクソだった話』はそこかしこで聞こえる話ではありますが、世の中はそんな酷い編集さんばかりなのだろうか、というのは常々疑問な

          『不幸バイアス』の話

          『冗長の削り方』の話

          140文字でおさまらない話をnoteで書くと決めてはや7時間、便利に使えそうだなーと思ったら案外そういうわけでもなく、次は(文字数制限がないとむやみに冗長な文章を書いてしまいそう)という心のブレーキがかかることに気づきました。そのことをきっかけに、『冗長の削り方』についての話などを少し。 自分の場合は小説原稿を書く際が特にそうなのですが、書いた原稿の量は実際に出版される原稿の120%超過くらいだったりします(400ページの本なら480ページくらい初稿で書いている、という感じ

          『冗長の削り方』の話

          140文字以上の話

          140文字っていう制約はもともと結構好きだったりします。この文字数の制約があることによって強いられる、 "複雑な話を140文字の文章にまとめるにはどうすれば良いか" みたいな頭の体操が楽しいというか。 …なんてつもりで使ってるツイッターですが、よく見返してみたら3つにわたるツイートで書いてることなんてしょっちゅうですし、なんなら5つ連続で140文字ギッシリ文字だらけなんてことも多々あるのを考えると(全然140文字にまとめられてないじゃない)と、思い直したりしまして。 とい

          140文字以上の話