紙のノートかノートアプリか

夏休みにiPad Airを購入し、ノートアプリを使ってきた。
僕は100%紙派であったが、ノートアプリの利便さに触れた直後は紙を全く使わないでノートテイク・計算を行いながら生きてきた。

そして、段々とこれらの使い分けの「自分ルール」が確立してきたので、このあたりで一つ書き残しておこうと思う。

タブレットを購入するかどうかの検討をしている人は参考にしてくれれば幸いである。

紙を使用するメリットデメリット

まずは紙を使用する場合のメリット・デメリットを簡単に述べておこう。

メリット
・筆圧を大きくして、ゆっくりと書ける
・何枚も使って、横に広げられる
・目への負担が小さい

デメリット
・書くのに時間がかかる
・かさばる
・手への負担が大きい
・ノート1冊1冊にお金がかかる
・後で見返しにくい

読めば分かるものが殆どだと思うが、中でも説明が必要だと思われるものに対して簡単にコメントしておく。

・何枚も使って、横に広げられる

タブレットの場合は画面は1枚だけであるが、紙はノートから切り離せば何枚でも横に並べられる。1枚を解答用紙、1枚を計算用紙、1枚は公式集、などなど。

・後で見返しにくい

ノートは、1回書いて、全て書き終わったら本棚に蓄積されるか、鞄の中に入れっぱなしになるかのいずれかであろう。その時、ノートの色分け・種類分けがされていないとどれがどれだか分からない。探すのが手間だし、数が増えてきたら古いものから捨てねばならない。情報の蓄積には向いていないと言える。

ノートアプリを使用するメリットデメリット

続いてノートアプリについてである。

メリット
・持ち歩きが容易
・書くのに時間がかからない
・色分けや直線など、ノートテイクに必要な諸々を手早くできる
・一回買えばノートにお金がかからない
・書いた内容をコピペできる
・綺麗なノートを作りやすい
・大量の文字を書いても疲れにくい

デメリット
・じっくり考える前に文字を書き終わってしまう
・目が疲れる(もしかすると、悪くなる?)
・計算用紙として使いにくい(横に広げられない)

こちらも簡単にコメントしておく。

・書いた内容をコピペできる

ノートを取る中で、式変形などだとかなり煩雑でヘビーな数式・文言を何回も書かなければならないことがよくある。それらを毎回書くと転記ミスなどが起こることもあるから、一度書いたものをコピペできると楽である。

・大量の文字を書いても疲れにくい

筆圧をかけなくてよい分、かなり楽に文字を書くことができるので、大量の文字を書いても手が痛くなったりしない。僕は教科書の文章を全部書き写したり、授業スライドの文字を全部書き写したりするような勉強を行うが、そんなことをしても疲労しにくい。

使い分け方の一例

以上のメリット・デメリットからノートアプリと紙のノートの使い分けを考えて試行錯誤してきたところ、以下のようになった。

ノートアプリ
・授業のノートテイク
・教科書の写経
・課題の清書

紙のノート
・計算用紙
・課題
・問題演習

基準は
・横に広げる必要があるか否か
・思考速度<文字書き or 思考速度>文字書き
・文字数
・蓄積する必要があるか否か

である。

授業のノートテイク/教科書の写経は「写してから考える」ことが多い。
板書やスライドをぱぱっと写してから、それから数式の意味を考えたり式変形の可否を判断or納得すればよい。第一目的は授業に置いていかれず、かつ頭で考える十分な時間を残すことだからだ。この場合、短時間で大量の文字を書きやすいノートアプリの方が好ましいだろう。

逆に、課題や問題演習の場合は「書きながら考える」ことが多い。
この場合、手を動かすペースと思考を働かせるペースを同じか、あるいは思考が先行できる紙ノートの方が好ましいだろう。この場合は計算用紙も必要になるだろうし、なおさら複数枚の紙を使って横に広げられる方が好ましい。

課題の清書・提出においてはノートアプリの方が好ましい。
紙に書いた雑多な計算を清書する際、ノートアプリを使った方が綺麗なものができるし、かつpdf化が容易という点が大きい。

夏休みの間は問題演習だろうと何だろうとiPadのノートアプリを使っていたが、これでは目が疲れてしまって仕方がなかった。

おわりに

紙派/タブレット派と様々いるだろうが、考えの整理がてら、僕の使い方を載せてみた。何らかの参考になれば幸いである。

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