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どうしようもなく不器用で前向きな作家さんの話

1,928,916

ひゃくきゅうじゅうにまん、はっせんきゅうひゃくじゅうろく。
これは、僕が春休み中に読み返したいなと思っている作品の文字数です。

春休みで全部読み返せたら相当大したものだと思います。
よくもまぁ、こんなに書いたものです……。

僕が「小説家になろう」を使って作品を読んだり書いたり、ユーザーさんと交流したりしていた時期があったことは前のnote(以下)で書いた通りなのですが、その中で最も大きな出来事はこの1928916文字の作品を生み出した作家さんに出会ったことです。

僕が大変敬愛している作家さんで、僕の思想の1/4くらいはこの作家さんに由来しています。あと1/4は次のnoteで書こうと思っている別の作品、あと1/2は両親や恩師などなど様々雑多なところによりますが、何にせよ少なからず影響を受けていることは確かです。

他人の思想で気に入ったものを自分好みにコピー・アンド・ペーストするのが好きなのですが、この人の思想は中でもかなり好みで魅力的だと思っております。けれど、未だにコピーしきれていない点があるから、春休み中にコピーし直しておこうという算段なのです。

200万文字読める気がしませんが。

小5、中2、高2の時にハマった作品の影響って受けやすいらしいよ

去年だったか、Twitterでこのようなツイートを見かけた覚えがあります
小5は忘れてしまったが、中2はまじっく快斗だった気がします。
マントのハンググライダーで空を飛ぶのが一種憧れで、最近でも良く夢に見ます。なるほど、たしかに。

そういった心理学の文献等は見当たらず俗説止まりのようなのですが、まぁ、バーナム効果抜きで確かになと。

思想の1/2くらいに影響している2作品は高2の時に読んでいたものだし。

この作家、名を友理 潤といいます。

この方の思想の根幹は、
諦めない諦めない諦めない諦めない諦めない

……………。

少年漫画か!!!!!!!!!!

この人の作品、口を開けば

「最後まで諦めない人が勝つんだよ!」
「奇跡って、最後まで諦めない人に訪れるんだ!」
「負けるな!這い上がれええええ!!!」

です。素でここまで熱い人、現代社会にいるんだ…………。と、作品を読むたびに驚かされます。

どういう人かと言えば、作品のAmazonレビューに
「作者の正義を振りかざし続ける自己啓発本のような文体で、途中で嫌になった。星1」

と書かれてたくらいと言えば分かるかな……。
本質を突いた批判レビューです……。

僕は割と合理的に「あー、色々考えた結果だめだね!」ってなったら簡単に諦めるタイプではあるので、もう少しここはコピペしたいなと思ってるんですが…………。

他の思想は結構コピペ済み。

自分の人生だから他人と比べてのんびりでOK!
→わたくし、かなりのんびりゆったりです……。理数系科目の理解は特にのんびりやってます……。頑張ってペース上げると疲れちゃうので、意図的に……。やりたくなった時以外はやらないし……。

好きなものを重圧・ストレス感じずにやる!!
→Twitter見てれば分かるかと思いますが、僕はかなり好き勝手に本を読みます……。年間50冊!など、何か達成しなければならないゴールとかは一切設定せず、興味を持ったら手に取って借ります……。これは合わないなーって思ったらあっさり途中で読むのやめます……。

できる事を伸ばすこと!できる事を活かせる場所を見つけること!
→比較生産費説がどうのってnoteがまさにそれ。

とまぁ、大体の思想は気に入っているのでコピペ済みです。
友理先生のTwitterをフォローしてみれば分かるのですが、この方びっくりするほど前向きなツイートばっかりなので、ちょっと前向きな気分になれますよ。僕も割と前向きな思想を持てているつもりなのですが、これは意図的にコピペしたってよりかは友理先生の作品読んでたら考え方が移っちゃったって感じですね……。

これは布教ですが、びっくりするくらい前向きになれる作品を書く先生なので、前向きになりたいなって思っている方には強く布教しておきます。

比較的気楽に読めるのだと、

余命5分の恋人 ~死神にあらがうために、僕と君は恋をする~

が10万字程度なのでおすすめ。友理先生の思想と主張が大変分かりやすく見える作品です。話もかなり綺麗なのでお勧めできます。

まぁ、小説を読まなくっても先生をフォローしてみれば思想は良く分かるかと思いますが……。びっくりするほど不器用に前向き発信を繰り返す様子が…………。

「秀吉がなぜ天下人になれたか?」の解釈が大変好きです

1928916文字の作品とは、こちらの

太閤を継ぐ者 逆境からはじまる豊臣秀頼への転生ライフ

なのですが。まぁ、その第一章の締めくくりの節

「思いを乗せて!踊れ!豊国祭礼」

という節があって、その中で神算鬼謀の名軍師・黒田如水(官兵衛)が、
――太閤殿下は臆病でよく逃げ出す、何処にでもいる普通の男じゃった
と秀吉を評価しつつ、自分が天下人になどなれるわけがない!と弱気になった主人公を勇気づけるシーンがあります。
※秀頼の中には、現代人の主人公が入っています。


「嘘だ!!豊臣秀吉という人間は、どこまでも前向きで、諦めることなく、天下人になるまで走り続けた立派な人間だ!」
と否定するのですが、如水は首を横に振ります。

「ではなぜ父上は天下人になれたのだ!」という秀頼の問いに対し、
如水は以下のように答えます。

――それでも太閤殿下が天下人になられたのは……
――目の前にいる人間を笑顔にすることを、諦めないお方だったからじゃ!!!

――太閤殿下は、わしが知る限りは、どこにでもいる普通の男であった。
しかし一つだけ他人とは違うところを挙げよと問われれば、それは『他人を笑顔にすることを絶対に諦めないところ』と、わしは答えるであろう。

――太閤殿下は、まず寧々様…すなわち奥方様を笑顔にしようと必死に働かれた。その結果、国持ち大名となられた。
 次に自分を慕う、わしのような家臣たちを笑顔にしようと必死になられた。その結果、大きな所領を持つ、織田家の有力武将となられた。
 そして最後に日の本にいる全ての民を笑顔にしようと必死になられた。その結果、天下人となられたのじゃ。
 全ては目の前にいる人を笑顔にしたいと願い、その『夢』を決して諦めなかった結果じゃ!

はい。

あまりにもわかりやすい。

まずは目の前にいる人を笑顔にすることを目指しなさい。
そして、それを諦めないようにしなさい。

たったこれだけの、単純で、それでいて、崇高な思想です。

「あー、目の前にいる人の幸せと笑顔を全力で目指すのね、なんて分かりやすくて素晴らしいんでしょう」

最初に読んだ当時の僕はそう思ったのだと思います。
その結果としてすっかりこの作品が好きになり、200万字近い長編の更新を毎日の通学や学校の休み時間に追いながら、完結まで読み切りました。

かなり積極的で不器用に自身の正義をぶつけてくる作風なのですが、僕はとっても好きです。

「諦めません!!」の先に待ってるものがそれなら、もう少しばかり根性をつけても良いのかなぁという気になります。

この先生自身が、他人を笑顔にすることを諦めない


作品で高らかに思想を述べていらっしゃるわけですが、この方しっかり有言実行しているんです。

前に書いた、
病のため、次の日に退会する予定だったAさん
が退会報告の直前の日記で

「パスモを生で持ち歩く子がカッコ良くて憧れ。
そんな子が出てくる物語を作りたい」

とチラッと述べていたのですが、それを覚えていらした友理先生。

退会しちゃったら作れないじゃん!

だったら自分たちでオムニバス形式で短編集を作って、物語の花束にして贈ろう!

明日中にまとめるから、皆さんどうか力を貸して下さい!
私も今から書きます!

ひとりよがりなのは分かってるけど!それでも!!


期限は、たった1日。

その間に何かできる事はなかろうかと考え、期限1日の突貫企画を思いつき、即座に実行し、なろうの割烹とTwitterで必死になって寄稿を呼びかけ、寄稿したユーザーさんたち30名の対応を行い、寄稿された物語を取りまとめ、投稿。

ちゃんとAさんの元に届き、号泣するほど喜んでもらえたのだとか。

目の前の人を笑顔にするために諦めない

などという、絵空事の綺麗事といっても差し支えないような思想を体現してみせる姿勢に高2の僕は大きく感動し、こういう人になりたいなと思いました。少しは近づけているでしょうか……。

友理先生はこうやって美談として紹介されるのを嫌うかもしれないですが、僕はオタクなので、好きなものについては喋りたくって仕方がないのです。ごめんなさい…………。

ってことで、高2の時にハマった作品の影響は受けやすいんです

このくらいの深さで高2の時にハマっちゃった作品がもう一個あるので、次回の記事ではそれを紹介したいなと思います。

それじゃあ、ちょっと秀頼転生記を読み返して眠ろうかな。

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