【のむ】ルピシア ジュテームシリーズ
リプトン・ミルクティーの魔力
紅茶を日常的に飲むようになったのは、高校生になってからだ。学校から帰る途中、街道沿いのコンビニに寄ってリプトンのミルクティーを買うのが数少ない楽しみだった。
紙パックのリプトン・ミルクティーは、ほんのり甘くて、そしてミルクのまろやかさもよく、なおかつ紅茶そのものの味もよい。
必ずミルクティーとともにレモンティーも並んでいたが、何がなんでもミルクティー派だった。
味もさることながら、なにより高校生にとって500ミリリットル(当時)という大容量もよかった。
こんな抜群に美味くて、量も多い、大満足のドリンクがたったの103円(当時)なのだから驚きの価格と言っていいかもしれない。とにかく、高校生には魅惑的な、ある意味で危ないドリンクだった。
静岡県静岡市は、コンビニの進出がとりわけ遅かった都市でもある。それは、市の条例によって、中高校から半径1キロメートル以内にコンビニが出店できないという規制が設けられていたからだ。
これは、明らかにコンビニは教育上よくない店舗であるという建前から議論が出発している。もちろん、学校帰りの買い食いを防止するという意味もある。
また、学校帰りに買い食いするために現金を学校に持参する行為を未然に防止する対策を含んでいることもある。生徒や児童が不用意に学校へ現金を持って来れば、紛失しただの盗られただのといったトラブルは起きやすい。
それらの問題を防ぐ目的が規制にはあったといわれるが、他方で既存の商店街を守る目的にもなっていたetcとも囁かれる。
結局のところ規制をする目的は、ひとつではなかったのだろう。いずれにしても、小中高校の半径1キロメートル以内にコンビニが出店できないという規制はかなり強烈で、確かに通学路にコンビニはなかった。そうした規制は、時代とともに少しずつ緩和されていく。
高校ぐらいになると、学校の帰り道にもコンビニができていた。高校に入学してから自転車通学になったことで行動範囲が広がり、帰宅ルートが多様化したことも一因だろう。少しぐらい道草してもOKという自由を手に入れたこともコンビニへ寄る一因ではある。
小学生時代の水分補給
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